読んだ本の感想覚書。ツッコミ・補足・トラバ等歓迎です。
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サマンサ・ウォーカーは、脳内に疑似神経を形成することで経験や感情を直接伝達する言語 ―ITPを開発していた。ITP使用者が創造性をも兼ね備えることを証明すべく、サマンサはITPテキストによる仮想人格“wanna be”を誕生させ、創造性試験体として小説の執筆に従事させていた。そんな矢先、自らも脳内にITP移植したサマンサは、その検査で余命半年であることが判明する。残された日々を、ITP商品化への障壁である“感覚の平板化”の解決に捧げようとするサマンサ。いっぽう“wanna be”は、徐々に彼女のための物語を語りはじめるが…

死は何者の上にも平等に、唐突に訪れて、意識も記憶も何もかも途切れさせる。
「ある個人の一生」という物語も必ず終わる。

サマンサの隣に死神が寄り添ってから鎌を振り下ろすまでの話。ITPはいわゆるドラえもんのひみつ道具でいうところの「録験機」みたいなものか?
仮想人格“wanna be”は小説を書く。菅浩江「カーマイン・レッド」にも絵を描くロボット「ピイ」がいるけれど、こうした「仮想人格による創造」が成功した時、人間と仮想人格の境目はどこになるのだろう。感情、嗜好、経験。そういったものを仮想人格は持ち得るのだろうか。
この小説の主眼はそういったところにはないのだけれど、ふとそんなことを思った。

死にたくない。死にたくない。
サマンサはもがき、病に抗い、思考する。
だけど、人=物語は死にゆく。
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【2009.08.31】 SF
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真実は、残酷なまでに切なく、
身を滅ぼすほどに愛しい。

表紙絵きれいねー。
なんかあちこちでめちゃくちゃ褒められまくっていたのでとりあえず買っておいたのをようやく読んだ。
だけども私はただ心残りがあるだけだった。

プシュケとは、蝶の羽をもつ姿で描かれる女神で、愛とは相手を信じる心である、と説くのだそうだ。
由良家と彼方の物語だけではだめだったのだろうか。
甘ちゃんだからかな。
焔の魔術を操り、「冬」と戦う女戦士ゲルダ。彼女が属していた軍は、彼女の恋人であり養い親であるアルムリックの裏切りによって壊滅する。裏切ったアルムリックを討つため、ゲルダは復讐の旅に出る。愛ゆえにその憎しみは果てしなく深く…。壮大なスケールの本格ファンタジーが、美しい文章で綴られる。五代ゆう伝説のデビュー作が装いも新たに登場。

骨だけに 骨太!
五代ゆうさんのデビュー作。
北欧神話をモチーフに、戦士ゲルダの軌跡を追う物語です。どことなく「旅のラゴス(@筒井康隆/徳間文庫)」を思い起こす。旅の道行きに吹き付ける雪と氷、そして冬のイメージからだろう。
壮大で、王道で骨太。面白かった。
君だったのか、俺が探していたのは。走るために生まれながら、走ることから見放されかけていた清瀬と蔵原。二人は無謀にも陸上とは無縁だった八人と「箱根」に挑む。走ることの意味と真の“強さ”を求めて……。

なんか人気でおもしろいという話は聞いていたけど、発売から3年くらい?やっと読めました。
うん、おもしろかった!
勢いと動機のある話はいいですよね、ご都合主義とかいいんですよ。ありえないとかいわない。まあ何年もの間箱根駅伝をめざして練習を積み重ねてきた他大生の気持ちを考えると、ちょっともの悲しい気持ちにならないこともないけど。
ほぼ初心者の8人と経験者の2人、いざこざありつつ本番に向かい、走り競うさまはなんと美しいものか。美しい、物語でした。

駅伝ものだと「チーム」「ROAD@塀内夏子」も好きです。

【2009.08.20】 そのほか
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四月。桜祭りでわく横須賀米軍基地を赤い巨大な甲殻類が襲った! 次々と人が食われる中、潜水艦へ逃げ込んだ自衛官と少年少女の運命は!?

有川さんといえば「べた甘もの」という意識が強く、長編はなかなか読めなかったけれども、お友達から借りて読んでみました。
おもしろかった!
甘さ控えめ、恋愛分薄目だったのも初・有川長編としてはよかったのかもしれない。

街を未知の巨大海獣(獣じゃないが)が襲うといういわゆるパニックもので、主人公を含む「潜水艦へ逃げ込んだ少年少女+自衛官」、街を守る「おまわりさん側」、街を守るその2「自衛官」といくつもの状況がからみあって、どのストーリーラインも熱くてイイ!

他の自衛隊ものも読んでみて、慣れたら図書館シリーズにも挑戦してみようっと。
【2009.08.19】 SF
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信者が30人いれば、食っていける。500人いれば、ベンツに乗れる-。すべてを失った男2人がネットで始めた、金儲けのための新興宗教。「救い」は商品となりうるか? 現代人の心の闇に切り込む黙示録的長篇サスペンス。

トンデモ本がまた一冊。
まあ新興宗教のたちあがりがスムーズすぎるとかはおいといて、まず上巻は「新興宗教・順風満帆編」といったところか。人生のがけっぷちに立たされそうになった二人の男がお金のためにはじめた宗教、教祖の正彦の常識人っぷり、矢口の共依存っぽさが功を奏してどんどん成功していく。
中盤あたりから陰がさしはじめて、終盤すさまじいことに・・・・・・。
「順風満帆編」ときたら、失脚なりなんなりして「後始末編」にでもいくのかな、もとの無職にもどってスタートラインに戻るのかな、なんて甘すぎました。
物語は予想もしなかったとんでもない方向に転がっていき、最後の最後まで、中身のつまった「スゴ本」、めちゃくちゃ楽しみました。
やー、おもしろかったなー!!
【2009.08.15】 ミステリ
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アイルランドののどかな村で、ひつじ飼いのジョージが殺されたから、さあたいへん。ひつじたちは上を下への大騒ぎ。主人の無念をはらすため、世界一賢いひつじミス・メイプルが仲間のひつじとともに、事件の調査に乗り出した!
どのひつじも個性的でかわいいー!
飼い主ジョージとの関係もほほえましくて、思いやりにあふれていてとても可愛い。
ひつじたちの探偵っぷりと食べっぷりと演じっぷりに脱帽!です。
おもしろかったー!
【2009.08.12】 ミステリ
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ドラマだか映画だかで寺尾聡さんが出ていて、なんか雰囲気があったのを思い出して読んでみた。
一人の男の犯罪の裏側を、さまざまな立場の人物が読み解こうとする話でした。
結局、同じネタを見方は違うといえども6章にわたってやるわけなので、間延びするというかなんというか。個人的には志木さんの章が一番興味深く面白かったので、それで最後までやってほしかったなあ。
弁護士とか検事とか刑務官とかいらないなー。
まあミステリではなく、人間ドラマということで。
【2009.08.09】 ミステリ
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エロティシズム、フェティシズム、ロジック…。ミステリ界の奇才の「すべて」を凝縮した作品5編と、書き下ろしの表題作を収録。“西澤保彦的な灰汁”が滲み出る、ノンシリーズ短編集。
黒西澤、というより黒より西澤って感じ?一人称、が多かった気がする。で、とりあえず煙にまいとけ、みたいな。
西澤さんはなんとなくおっかけてるので、短編といえども割と読んでて「迷い込んだ死神」「死に損」あたりは覚えがあるなあ。
アンソロジー「少年の時間」にあったはずなのにまったく記憶に残っていなかった「ぼくが彼女にしたこと」は、結局誰が殺したの
表題作が一番好きかな。
【2009.08.08】 ミステリ
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どうしてこんなことになってしまったんだろう?春までは、受験も遠い第四学級生として控え目な青春を送っていた。それが今、この日盛りの街をゆく自分は、マタニティ・ウェアをつけ、人々の好奇のまなざしを浴びている。しかも、ふくれたおなかの中に赤ん坊の姿はなく、ぶざまに詰め物がしてあるだけなんて…。十五歳の少女が体験した、ある夏の物語。

創元推理文庫のフェアかなにかで冊子をもらって、その中で桜庭一樹さんがおすすめしてた一冊。
ちょうど新装版がでたとのことで読んでみました。でもアマゾンには新装版ないのね。画像だけ古いのかな?
とりあえず先が見えない、未来が見えないなか自分の付いた嘘におしつぶされそうになるミランダ。
嘘の妊婦姿とその背景を思うと、怖くて仕方がない。
【2009.08.05】 そのほか
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クレインズ・ヴューの警察署長、フラニー・マケイブが目の前で死んだ三本脚の犬を埋葬して以来、彼の周囲で奇妙な事件が続く。美しい羽根を残して忽然と家から消えた夫婦。なぜか戻ってくる犬の死体。その上変死した女子学生のスカートから同じ羽根が見つかる。いったい誰が、何を企んでいるのか?そして彼のもとに、使命を携えて謎の男が訪れる ・・・・・・

おすすめしてもらって読んだ本。新聞の書評欄にもでてました。
「三本脚の犬」「美しい羽根」「女子高生のスカートから同じ羽根」そんな単語から、なんとなくR.バックマン「痩せゆく男」っぽいやつかなー?と思っていたら、

ぜんぜん違った!(;`・ω・)
いちおう「創元推理文庫」だからミステリカテゴリに入れようと思ったけど、そんなカテゴリわけできるような代物ではなかった・・・・・・

とにかく風呂敷広げまくり。どんだけでかいんだって。そんでまあ風呂敷たたんでるんだか広げなおしてるんだか移動してるだけなんだか、とにかく翻弄されっぱなしでした。
なんかすごかった。
【2009.08.01】 そのほか
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  • あひる
  • 国産SFとラノベとミステリ
    マンガはたいていコミクス派

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    ・頭のいい少年が悪巧み
    ・イっちゃってる
    ・陰陽・妖怪とかそういうやつ
    ・学園(寮だとなおさら)
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    kawano55(アットマーク)hotmail.com

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