読んだ本の感想覚書。ツッコミ・補足・トラバ等歓迎です。
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イニシエーション・ラブ

大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって…。


ラスト二行でちゃぶ台ひっくり返されるという叙述トリックである、という点については聞いていました。
九分九厘を占める恋愛部分については、八十年代バブル期だなあ、イケイケ姉ちゃんだなあ、という感じで読みながら「あー?これって妄想だったりする?」だの「実は男女が逆だったりして」とか他愛もないことを考えていたのだけど、やっぱりやられました
藻前誰よ!」みたいな。「あれっ、がっちゃんって辰也だった?(望月と北原は会話として二人の間で名前が出てたけど、がっちゃんは無かったように思ったので)」とか???????状態でした(゚∀゚)アヒャ
こちらのblogで詳細表示されてたので見たけど、それすら「あー、マユ+夕樹とマユ+辰也って、四人の登場人物だったのね」とか納得しかける始末。アホダ(ο・д・)(・д・`ο)ネー
ま、とりあえず三人ともハッピーなようだからいいや。
それにしても竿竹だの一人めは、二人めは……だの、マユって結構ブラックユーモア好き
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【2006.08.21】 ミステリ
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月光とアムネジア

三時間前のことは何も覚えちゃいない……
記憶と言語の混濁が生み出す複雑怪奇幻想長編。


なんてハッピーエンド!

ありそうでなさそうな造語センスばりばりのこの本、ネタだけ抽出してみれば「博士の愛した数式」であり「思い出エマノン」でありミステリーであり、ホラーアクションでラブでもある。それらが渾然一体というか妙な具合に溶接されちまったぜ!という雰囲気。ぐるぐる具合に酔えます。
【2006.08.16】 SF
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春待ちの姫君たち

女子校の中等部に通う赤音。親友の春来と楽しい学校生活を送っていた。しかし、学年の中心的存在の少女・舞がふたりの友情を引き裂いてしまう!ふたりの間に割りこもうとする舞を拒んだことで、赤音はクラスメートから嫌がらせを受けるようになる。以来ひとりぼっちでいる赤音。だが彼女には、誰も知らない秘密があって…!乙女の園で華やかに繰り広げられるリリカル・ミステリー。


帰省中です。新幹線の中で酒くらいながらする読書は最高ですな。

「白い花の舞い散る時間」の友桐さんニ作目。帰省にあわせて買って来ました。
「白い花~」のときも思ったのですが、古き良き少女漫画(恋もあるけど舞台が歴史とかミステリとかSFとか)(篠原さんとかそこらへん)で赤川次郎だなあ、と。
多感な少女の謎めいた生活なんて、「殺人よこんにちは」(だったっけ)とか「死者の学園祭」っぽい。

誰もが心酔する美少女委員長にミステリアスな主人公と、頭がよくて上品な(奔放な子も一人くらいいていい)クラスメイトたち。(イメージ)お膳立てはばっちりです。

閉鎖的な中で、綺麗なところも醜いところもひっくるめて「女の子」を描くのが上手な作家さんですね。

ミズキのその後が読みたいにゃー。

生きて死ぬ私

人生のすべては物質の固まりである脳の中の現象にすぎない。はたして脳とは意識=私にとっての牢獄なのか。それとも…。脳と心を結び付けるクオリアに、究極の答えが潜んでいる。科学では解き得ぬ謎に気鋭の脳学者が挑む。


大好きな「プロフェッショナル 仕事の流儀」の司会者である茂木さん。
NHKのスタジオパークにゲスト出演していた時の「クオリア」という言葉にいたく惹かれて購入しました。

「クオリア」というのは五感を使って感じた「その場のリアリティー」というか、「その場面の豊かな感触」というか、うーん、説明が難しい。
夏のよく晴れた午後に、照りつける太陽の下で食べたアイスの味や食感や、氷を噛み締めた時に頭に響く音や、同時に背中を流れた汗とか、そういった場面での記憶の質感のことをいうらしい。
でもそれらの感触はもとよりその感触をもたらした現象(上の例なら太陽の日差しが肌を焼く感覚、アイスの冷たさや外見、音、周りの世界中が)はすべて「私」の脳の中で認識されただけ、とのこと。脳は認識の限界に囚われているのか。脳のニューロンが発火するだけで、どうして「こころ」が生まれるのか。
第一章を読みながら、何となく昔読んだ「BRAIN VALLEY」の臨死体験や超常現象を思い出したり、シズル感や五感での(官能)描写に拘る飛浩隆さんの著作を思い出したり。

少し前に書いた創作の中で、こう書いたことがある。
『人間は死ぬ。肉体は朽ちる。魂は昇華する。それなら、記憶は?』
創作の中では記憶は菓子になったけれど、現実には記憶の持ち主が失われたと同時に記憶も失われる。しかしその「記憶」を蓄えていた脳を構成する分子は、めぐりめぐってまた持ち主とは関係のないところで存在しているのかもしれない。
そうすると、「わたし」という肉体は、記憶を蓄えておく容器なのか。「記憶」が「わたし」なのか「こころ」が「わたし」なのか。

第二章では存在と時間と、「わたし」と歴史との言及。「わたし」の一時間と、恐竜の一時間。どれもこれも目新しく、いわれてみれば当たり前のことだけれど今更のように愕然とした。

第三章から少し難しくなってくる。「わたし」を取り巻く世界をどのように捉えるのか。夢と現実、どちらも脳でニューロンが発火してるだけなのに、その差異はどこにあるのか。
「パプリカ」「七瀬シリーズ」「夢みる檻」(やはり脳は檻であるのか?)を思い出す。私と私を取り巻く人たちの可能性と、膨大な捨てられた可能性の膨大さに目を回した。言われてみれば「確かにそうだ。当たり前」なことだけれど、言われなければあえて気にすることもなかった。何だか得した気分。

茂木さんの過去の話や既存の哲学や音楽など先人の知識を交え、丁寧に世界を解説してくれた本。とても面白かったです。
皺が増えたかなあ。

哲学書(というほど重いものではないけれど)を読んで楽しいのは、物事の新しい見方を教えてくれること。それが思いがけないものであればあるほど新鮮で、心に残る。
哲学書に限らず、新しいこと、ワクワクすることを求めて本を読んでいるのだ。
また少し時間を置いて、他の著作も読んでみよう。

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【2006.08.06】 そのほか
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アナザーノート

「あなたはLの伝説(ノート)をみる」


帯を含めた装丁が美しい.。.:*・゚☆*.゚+.。.:*・゚☆*.゚+

というわけでデスノートのノベライズです。とはいってもデスノート本体はちらっと話題に出てくるくらいでまあLと南空ナオミさんの話というかナオミさんの話というか。
ってゆかナオミさんキャラ違うよ!冷静沈着でクールなナオミさんは何処へΣ(゚д゚lll)
やっぱり原作があるからか、西尾さんなのに言葉遊びも少なく素直な文体で、なんだか変な感じでした(読みやすいんだけど西尾だよなあ?みたいな)キャラ違いと文体違い、お互い歩み寄ってみたんだろうかw
ミステリとして読んでも伏線やら驚きが隠されたし西尾さんGJ!
「バイオテロ事件」「ウィンチェスター爆弾魔事件」も勿論読んでみたいけど、一番見たいのは西尾さんインタビューで言ってたメロの成り上がりピカレスクロマンだっ!

とりあえず原作未読の方は原作読んでからのほうがいいと思います。

白い花の舞い散る時間

顔も名前も知らないチャット仲間のアイリス、シャドウ、ララ、ミスティー、そしてミズキ。彼女たちが知る情報は、同じ塾に通う高校生ということだけ。そんな彼女たちがアイリスの呼びかけで、実際に会うことになった。オフ会の場は、人里から離れた古い洋館『ムラサキカン』。匿名性を保つため、新たな名を振り分けていくが、その場に現れたのは…?偶然か必然か、少女たちの運命は動き出す!


あちこちで散々評判は聞いていたのですが、ようやく読みました。
「ガールズレビュー」と銘打たれていますが、いったいこの「レビュー」は批評のほうなのか舞台のほうなのか。総てがムラサキカンで終始する一幕モノっぽいことと総ての人物はミズキの駒であり、舞台俳優であるという感じで後者かなとも思うけど、神のような視点から世の中を観察/批評するという点では前者なのかも。

時代がかった少女小説っぽさがとても良いですね~。前半の学園寮の夜の秘密めいたパジャマパーティーっぽさもいいし、後半からのアレでソレな流れも(´∀`)イイ!
中盤からの路線変更からは正直賛否両論あるだろうし実際あったみたいだけれど、個人的にはギリギリ許容範囲のアクロバット飛行といった感触でした。こういう浮遊感好きだわー。

「以後」が読みたいですね。似ていると言われる恩田陸麦の海に沈む果実の理緒とヨハンみたいに。

そういえば紫蘇の花って白いんですよね。
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  • あひる
  • 国産SFとラノベとミステリ
    マンガはたいていコミクス派

    ◇◇個人的ツボ◇◇
    ・時間ループ
    ・頭のいい少年が悪巧み
    ・イっちゃってる
    ・陰陽・妖怪とかそういうやつ
    ・学園(寮だとなおさら)
    ・誘拐
    ・メガネ

    kawano55(アットマーク)hotmail.com

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