読んだ本の感想覚書。ツッコミ・補足・トラバ等歓迎です。
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SFマガジン2006-4

<数値海岸>が本格稼動を開始して5年、男は500回もの死を上書きして死んだ──


SFマガジン創刊600号記念特大号。ほんとに特大。分厚すぎ!
しかし飛先生の新作が読めるとあらば(たとえ旧作だとしても)2400円費やしても大丈夫(´∀`)
「ラギッド・ガール」に続く<数値海岸>運営サイドの中篇。しかし阿形渓などよりもっと小さいメゾン(会社のような)が舞台で、魅力的な女性ガウリの視点で物語はすすむ。
数値海岸に落とす<AIを支配する恐怖>について同僚と議論を戦わせたり、二ヶ月前に死んだルームメイトのことを思い出したり、料理をしたりと肌理が整っていて円滑な生活の描写の中に時折、飛先生お得意の、口をぽっかりあけた生々しい傷口のようなものがある。たった今鋭い刃物で切り裂かれたとばかりに傷口は瑞々しいのにちっとも血が出ていない不気味さと不自然さに惑わされる。
なぜ、彼女のルームメイトは500回もの死を体験するはめになったのか、なぜ彼女がここに、なぜ、なぜ、疑問ばかりが募り、最後に一気に開放される答え。身が凍りそうだった。

これを含めた中短編集が秋に出版される予定らしいけれど、収録策は『夏の硝視体』(SFM2002.10)『蜘蛛の王』(SFM2002.11)『ラギッド・ガール』(SFM2004.02)とこれの4作かな。また突発的象力病で、単行本と雑誌掲載分と全然違ってたりして(´∀`)スゴクアリウル
SFJapanには「星窓」改稿版が載るようだし、飛先生大忙し!
次の改稿は「ポリフォニック・イリュージョン」か「夢見る檻」がいいです(´∀`)

SFM600号記念号はほんと豪華で、まだまだ読むものがたくさんあって幸せ~~

20060228読了
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【2006.02.28】 SF
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エレキ源内殺しからくり

田沼意次、一橋家が企む、将軍お世継をめぐる陰謀か! 父、源内の遺した秘宝を探す娘、つばめに迫る危機。新しい趣向で痛快に描く書き下ろし長編時代小説。


「しゃばけ」シリーズの柴田ゆうさんのほのぼのとした絵に惹かれて借りてきました。
表紙絵とか題名とか見たら『平賀源内さんが、江戸で起きたからくりじみた(密室とか不可能犯罪とか)殺人事件をヒラリと解決!』だとばっかり思っていました。幼い頃読んだ児童書にも、『平賀源内=機転の利いた頭のいい町人』『平賀源内=かっこいい!すごい!』なイメージが多かったし、結構楽しみにして読んだらいきなり源内さんお亡くなりにorz
結局源内さんの隠し子/源内さんの旧友/謎の女武芸者が源内さんの残した「源内秘宝」を求めてあちらこちらと動きまわるわけですが、全体的にぴりぴりとした空気で、挿画とちょっとずれがあったり、作者の現代的ツッコミがあったり(この辺「新しい趣向」なんでしょうかね)、「だった」調と「ですます」調が混じったり、あまりのめりこめないまま読了。源内さんなんか悪役っぽいしorz

20060227読了 図書館
【2006.02.27】 そのほか
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フィルムは生きていた

髭の男が盗んだのは、「何でも写真に収めて別の場所へ移動できる」カメラだった!


表紙絵の通り、とぼけた髭の男が主人公。
バカだなあ( ´,_ゝ`)を地で行くキャラで、すごい発明なのにいやほんと愛すべきバカw
こういうホラ話っぽいのもSFだよな、と再認識した次第です。

20060226読了 図書館

遠くまでゆく日

地球の人口は過密の一途を辿っていた。人々は地球外へと居を移していくが、ユタカの家はなかなか旅立てない……


まず言葉が好きだった。表題「遠くまでゆく日」「水曜日はおわかれの日」
前半と後半にものすごい落差のある話で、前半は友達との異世界冒険恐怖もの、後半は新しい世界に飛び出す希望に満ちた移住もの。
むかしロボット・ベンケイがいい味を出していて、彼の出てくる場面だけ妙にのほほんとしていてかわええ(´∀`)

20060225読了 図書館

宇宙バス

三十年のうちに、世界の人口は倍になってしまった。困り果てた各国首脳たちは、A・A・A計画にのりだすことに……


「宇宙バス」と「ナンバー9」の二本立て。どちらも物悲しく、切ない雰囲気の話です。
「宇宙バス」のほうは、筒井康隆「美藝公」を髣髴とさせる未来像で、とにかく美しく幸せに満ちている。
人間らしく、子どもらしく。
「ナンバー9」は終末医療がテーマ。癌に侵された父親と、残された子どものやりとりが心に沁みます。
どちらも古臭いといえば確かに古い。けれども、読み継いでいきたい素敵な一冊でした。

香山美子ホームページ

20060224読了 図書館

春季限定いちごタルト事件

そしていつか掴むんだ、
あの小市民の星を。


ちょ、ま、これ、その、小山内さんかわいすぎる(真顔)
リス系で小柄で小さくて一見おとなしくて、それでいてケーキが大好きで『甘いものは別腹☆』を地でいく女の子……!
これに萌えずに何に萌えましょうか……・゜・(ノД`)・゜・ !
ちょっと過去に曰くがありそうで、今作でもその片鱗がでてますが、そこがまた(*´д`*)
その小山内さんの年に一度の贅沢そして楽しみ「春季限定いちごタルト(しかも毎年新作)」のまわりで起こる事件を解決しているようなとりあえずスッキリしておいているようなそんな連作短編。
小山内さんの悪癖にブレーキをかけ、そして小山内さんが悪癖をブレーキをかける小鳩くんが探偵役ですが、色々と日常の謎がでてきますが、そんなのは飾りですよ。
次の小山内さんは、4月の「夏季限定トロピカルパフェ事件」だそうです(*´д`*) パフェ以外にどんな甘味を食するのでしょうか、あの可愛らしい(脳内)お口で(*´д`*)

米澤穂信公式サイト「汎夢殿」

感想リンク集

しかし、米澤さんの本「氷菓」も「愚者」も「犬」も「クド」も「妖精」も全部読んでるのに感想が残っていない……書き忘れた?

宇宙ヨット旅行

家族の待つ宇宙都市にようやく来ることが出来た洋二。早速友達になった弓子と、兄・光一の作った宇宙ヨットに密航……?


火星・宇宙都市・ロボットの友達・マイクロブックと子供SFの醍醐味がぎゅうっとつまった一冊。
火星に向かう宇宙ヨット(太陽の光で進む!)に乗ったはいいものの、次々と襲うピンチ!そしてそれを切り抜ける勇気と英知!ウーン醍醐味。

20060223読了 図書館

だけどぼくは海を見た

朝起きたら、家の周りが一面海だった……!


「犬の学校」の佐野美津夫さんの創作子どもSFシリーズ二作目。
あらすじの通り、朝目が覚めて窓を開けたら一面海だったという不条理?モノ。唐突過ぎる展開、希望的過ぎる父親、天然な妹、現実的なのかのんきなのかわからない母さん、いやはやおもしろーい(´∀`)!

20060222読了 図書館

ダブル・キャスト

ビルから転落し意識を失った川崎涼介が目覚めた時、彼が目にしたのは自分の葬式だった-。浦和涼介は帰途見知らぬ若者の転落事故に遭遇。不可解な記憶喪失がその時から始まり…。


「クリスクロス」「タイムリープ」に続くこの本、長らく探していましたがようやく発見、確保。
「タイムリープ」の面々がちらほら名前だけでてきたけれど、翔香ちゃんがいなーい!いや、脇役なんだけど。時系列で見ると「タイムリープ」の一年前のことですね。
「ダブルキャスト」二人で一人を演じるということですが、まさにその通り。幽霊?になった川崎のほうの涼介と、普通に生きてる浦和のほうの涼介が二人である時期の「浦和涼介」の身体を共有して事件の解決に向かうストーリー。
「タイムリープ」とは逆に、時間は時系列で進むけれども中身のほうがコロコロ変わっていく構成で、正直言ってご都合主義というか、あからさまに作者の手のひらで転がされているようなそういう感が強くて感情移入しにくかったなあ。兄妹も我が強いしー。
今思い出したけど途中挿絵がありませんでしたが何でかな?カラーはあったけど。しかし表紙でこっそりH2O読んでて販促!販促!と思った。

20060221読了

どこにもない短編集

いつもと同じはずなのに、何かがしっくりこない。何かがおかしい。
日常に潜む些細なずれが、人を不可思議な世界へと招き入れる。


スメル男」で好きだったものの「劇場の神様」「ゼロをつなぐ」までたいして評価してなかった原田さん。短編集を見つけたので確保しておきました。
(男が)女物のシャツを着てボタンをとめているような、ちょっとした違和感(削除より)から生じる事件をさらっと短く切り出した短編集。そんなことありえないって、と笑い飛ばすこともできるけれど、はまれば少し歪んだ世界が楽しく、うすら怖い。
一発目から全開「ただ開いているだけの穴」、奇妙なほのぼのさとおかしさのある「祖父のメンテナンス」、寓話のような「頭痛帽子」、気になりすぎ「固結びの人」、すこし不思議「瓶の中へ」が特に面白かったです。

20060220読了
【2006.02.20】 そのほか
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犬の学校

おばさんから生後三週間の犬を貰った宏幸は、「愛犬学校初等部主任」の名刺を持った男にその犬を預けた。次の日曜、宏幸は犬に会いに学校に行くのだが……


ギョエー!と最後のページを見たとき思わず叫びました(マジ)
犬の学校では、犬が人間の姿になっていくシステム1<メタモルフォゼマシオン>から、人間らしく生活できる訓練システム5<ライフトレニングマシオン>までがあり、更にシステム6,7では人間を排斥するシステムが研究されているわけで、侵略SFとしてここはどう人間側が対処すべきかと言うところなわけだけれど、犬側もなかなかやるのでありますよ。
ウワー怖い。スリル満点でした。
挿画は、怖くてトラウマになりそうだった「ぼくのまっかな丸木舟」の方と同じですが、こちらはさほど怖くありません。

「創作子どもSF全集」もようやく折り返し地点。残りもたのしみー

20060219読了 図書館

コンピューター人間

ある日テルオが連れて行かれた場所は何もかもをコンピューターの指示に従い、全てを忘れるよう強要する場所だった。そこで指示に従えないテルオは欠陥人間が集まる収容所へ送られることになった……


たかが四半世紀、されど四半世紀。
図書館に行けば古今東西の推理小説なんかは棚何段ものスペースをとっているのに、SFは冬の時代だなあ。こんな面白いシリーズが閉3階とかに置かれているなんてっ!そりゃ25年前の本だけどさあ。
遺伝子工学で働きアリならぬ働き人間として作られた「はず」の子供達、遊ぶこと/興味を持つこと/考えること/お母さんに会いたいと思うことは欠陥人間とされ、マイナス点がつけられる。おかあさんに会いたいテルオのみた夢、マイナスがあまりに嵩んだ子供たちが最終的に到達した収容所での一幕があまりに幸せで、じーんときてしまいました。

20060219読了 図書館


丸木舟

魚好きの少年・コースケとノリオは、ある日の帰り道、魚のような目をした男から『台風の日に土手の上で待つとすごいえものがやってくる』という話を聞いた。夜コースケが川で待っていると、丸木舟が現れたのだが、一緒にいたノリオが川に流されてしまう……


怖い、怖すぎる((;TДT)
表紙が怖い、裏表紙が怖い、挿絵が怖い((;TДT)どこのホラーですかこれは。
↑のあらすじの後、転校生のヨーコの親が捕獲しておいてくれた丸木舟(ノリオはどうでもいいらしい)に乗りに行くと、そこには魚人間になったノリオがいて、コースケもえら手術をされそうになる……といった展開なのですが、挿絵とあいまって魚人間のイメージがもう怖いったら。全然未来に希望が持てない陰鬱な終わり方で、とにかく怖い((;TДT)

20060218読了 図書館

シャムロック

ショタな外見とは裏腹にその頭の中は極上のマッド・サイエンティストである、天才少年・久我原桂一。彼が最終目標である「世界征服」を達成するために選んだ手段は、なぜかプライベート・ポリス「シャムロック・カウンシル」の創設だった!しかも制服はエプロンドレス!?なんで!?


タイトルの「ですぅ~」に果てしなく地雷臭を感じつつも、個人的ツボ「頭のいい少年が悪巧み」をどうしても読みたかったので購入。でも、ぜんぜん地雷じゃなかった……!
まずイラスト(西脇ゆぅり)かわええ(*´д`*)文章をちゃんと読み込んでて、こまかな衣装のディテールも完璧!
おっとり天然巨乳ちゃん(ちなみに「ですぅ~」は彼女の口調)/気の強い生徒会長/和風薙刀美人/ロリレイヤーと多彩な萌えキャラ完備、それぞれの立ち位置や考え方もしっくりきてて、どの子もかわええ(*´д`*)
肝心の「頭のいい少年」のほうはマッドサイエンティストっぷりがちょっと物足りない気もするけど、まあ黒幕的存在だから仕方ない。未来に期待したいところです。
アクションや過去話など見せ場も山盛り、萌えと燃えがつまってますよ!
せっかく学生なので、学園モノも読みたいな~。制服かわいいし。シャムロック分割!生徒会vs少年組でもいい。
あとがきを見るに続巻は出そうなので、購入決定。「ですぅ~」で引かなくてよかった。

公式シャムロックページ

http://ga.sbcr.jp/novel/20060215/01/index.html

「FlipViewer」が必要ですが、短編3つ読めるようです。壁紙DLもあるよ

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カミングアウト

同時代性のあるキャラクターたちが悩みを抱え、その悩みを勇気を持って伝えるプロセスを描いたラブストーリー。


帯に「銃姫の高殿円」!とかばばーんと書いてあるんだけど、こういう雰囲気の文庫を手に取る方々(ブリジットジョーンズの日記とか読んでそうな)と、「ああ、銃姫の」とわかる方々と結構ずれてるような気がするんだけどなあ~。内容も前者なら普通に読みそうだけど、後者だと「銃姫の」を期待するとちょっと薄い。信者ぎみなので買ったけど。
連作短編と長編のアイノコのような構成で、数人の女性が自分の心に隠してきたことをカミングアウト!してスッキリしようというコンセプトなわけだけれど、人数がいるのでどうしても個々の印象も置かれている状況も薄くて物足りなかった。
ドロドロしてるとかケレン味たっぷりとか、そういうのが好きだったんだなあ、と再確認しました。銃姫だいすき。

20060216読了

連殺魔方陣

旧家であり、企業グループ「KISON」を率いる亀村家の晩餐会で、幹部が毒殺された。同席していた天地竜之介が犯人探しに乗り出すが、関係者は一癖ある人物揃い。館が不安に包まれる中、第2の毒殺事件が…。


殺意は砂糖の右側に」から始まる龍之介シリーズ、えーと……第7弾くらい?わかんなくなってきた。
途中から道筋の出来てきた、龍之介の学びの館に関することや、一美さんと光章さんの恋模様とかそういうことは一つも進まず、純粋にこの事件だけで完結しているので、シリーズ未読の人でも読める(かも)。
(動機+トリック)と謎解きと薀蓄の割合がちょうど三等分という感じで、いつもより薀蓄が少ないけれどもその分とっても濃いです。でもこのシリーズは龍之介の雑学とか薀蓄目当てに読んでるようなものなので、ちょっと量的に寂しかったり。

イラストがこれ以上ないほど増えたんですが、相変わらず三十代の人々に見えませんね。まあ描写からしてそうなんだけど。
しかしP93、これほど萌えないメイド服姿も笑けるw

20060215読了


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【2006.02.15】 ミステリ
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魔女の死んだ家

ある春のこと、おかあさまはピストルで殺された。その日のことをあたしはよく夢に見る。急にあたしは自分の手の中に硬い冷たいピストルの感触を覚えるのだった…。


講談社ミステリーランド、既刊分制覇まであと二冊。
「あたし」と「おかあさま」の暮らしぶり~おかあさまが死ぬまでの第一部、「おかあさま=魔女」死亡事件の関係者の追憶の第二部、名探偵、みんなを集めてサテといいの第三部の三部構成になっている本。
「あたし」と「おかあさま」の暮らす館/庭がとにかく美しい。誰もが「一幅の絵のような」と言うのも納得できるような雰囲気でした。
しかしまあそんなところだなあ~。
父親に男の子だってばれてるのに女の子の格好させて女の子と思わせておく必要性もわからないし、なんだか色々ひっかかったまま読了してしまったし。
もやもやしている。

20060212読了 図書館

シュリー号の宇宙漂流記

火星マルス市の小中学生たちが弟と一緒にアルファ・ケンタウルへ遠足へ出た帰り、方向機が働かなくなってしまった……!


最高におもしろーい(´∀`)!
エンタメですよ、もうこれは。
小型中性子船「シュリー号」で宇宙遠足へ出た子供達が、船の故障により宇宙をさまよわなければならなくなったわけだけれど、悲壮感とかは全然なくて(子供向けだし、枚数も短いので)次々と助けが現れる。でもその助けが一筋縄ではいかなくて、なんだか偏ってる星や人たちばかり。
そしてとうとう世紀の『怪賊』チハヤに助けてもらうのだが、彼は仕事中。子供たちは大人しくついていくことにした。その先での冒険、冒険、大冒険。
くすくすドキドキわくわく、心弾むひと時でした。
面白かったヨ───!!

20060211読了 図書館

宇宙にかける橋

お互い隕石が趣味の友達・まことが行方不明になった。その背後に隕石の研究家クラブと、まことの残したテープレコーダーの「宇宙……地球……」という言葉があった……。


古き佳きジュブナイルSFの王道だなあ(´∀`)
友達が誘拐され、信頼できる大人(できれば若いほうが好ましい)と協力し、ばかにする警察官たちを尻目に宇宙人と遭遇……!とここまでは普通に読めるパターンだったのですが、ラストの「みんなで宇宙博覧会に行こう!こそこそしないで、ちゃんと親の許可をえてからな!」なイメージがまさに少年向け!
最高に幸せでした。

8歳男児は超興奮。一度読み終わってからまたすぐ再読してました。

20060210読了 図書館

スープオペラ

島田ルイ、35歳独身。一緒に暮らす叔母のトバちゃんが還暦を目前に出奔すると、ルイの身辺も急変。フーテン風の絵描きと万事ダメダメの年下の男が古ぼけた一軒家に転がり込んできた。同棲?しかも相手は二人! 


NHK昼の番組「スタジオパークからこんにちは」にゲスト出演していた著者のコーナーをたまたま見て、面白そうな人だなあ、と思ったのが一端。新聞だったかどこかの書評で「料理を美味そうに書くことが出来る人」と書いてあったこともあった。
そんなわけで図書館で手に取ったわけだけれど、ほんと、料理が美味しそう(´∀`)ノ皿
黄金に輝くスープご飯、薄くカラッと揚げたハムカツ、うんと冷やしたジャガイモのスープ、絶妙のタイミングで茹で上げた信州のそば。
毎日毎日食卓にのぼるスープが主役ですな。スープを中心に、もともと他人だった人たちがなんとか円滑にまわっていく。
平均年齢55歳くらいの人たちと思うと何だか('A`)だけどどの人も単品で見れば年相応に悩み、問題を先延ばしにし、どこか可愛らしい。
「曖昧なのはすばらしい」
スープの中で煮込まれた野菜のようにぐずぐずだけれど、あったかくて滋味のある一冊でした。おなかすいた。

20060209読了 図書館
【2006.02.09】 そのほか
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ごくありふれた日常生活の風景にふと顔をのぞかせる不安や違和感を題材に、都市に住む人間の乾いた心理を映す13編。あなたもよく感じている"奇妙な感じ"を描く短編集。


「スメル男」だけ読んでずうずうしく、原田宗典=面白いエンタメを書く人!と思い込んでいたけれど、「劇場の神様」とこれを読んだことで、今日からは原田宗典=短編の名手!と思うことにしました。
日常から少しずれた、非常に収まりの悪い感情を描いた短編集。すこしホラーで、すこしブラック。
どれもこれもある情景を描くのに使われる比喩や単語が的確で、切れ味の鋭い刃物でスパッとやったように鮮やかでドキドキしてしまう。
短い中に、ぎゅっと濃縮された乾いた雰囲気が魅力的でした。
ブックオフで探して本棚に入れておかなくちゃ。

 饒舌で、懐の深い風景。(14階からの視線)

 まるで食べ尽くした後のドロップの缶のように、甘さの余韻だけを残したがらんどうだ。(姿のない尋ね人)


20060208読了 図書館
【2006.02.08】 そのほか
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砂のあした

ぼくと母親は、猫のトイレのために公園の砂場から砂をもらってきた。ところがそれは増える砂だったので、家中が砂だらけになってしまう……。


怖っ!表紙/裏表紙からしてwトラウマになりそうな本ですよ。
はじめはミステリチックに、『家から持ってきたはずの「増える砂」学校に持ってきたら消えていた……ちゃんと蓋もしてあったのにどうして?』から始まり、謎の転校生/謎の機械/核爆発/相次ぐ子どもの失踪と次々と謎につつまれていき、驚愕のビジョンとラストシーン。
こ、こわすぎるけど おもしろーい(´∀`)!

20060208読了 図書館

孤島ひとりぼっち

猛烈な嵐の中、順たちの乗り組んだ船は難破、漂流の果てにある無人島にたどり着いた。しかし、救助隊は来ない。仲間が次々と死に、ついに順はひとりぼっちになってしまった…


おもしろーい(´∀`)!
無人島に漂着した少年がひとりきりになりつつもナントカ暮らしていくうちに、ロボットの箱を発見して作って友達になる、というわかりやすい物語なのだけれど、順の覚悟、大人の無念、フライデーの可笑しさがほんとによい!
勇気と友情テンコモリですな。
ロボットとは、機械とは、生き物とは、色々と考えさせ、心に沁みる一冊でした。

20060208読了 図書館

ロボット・オペラ追記:ロボット・オペラ(瀬名秀明編・光文社)に収録されている模様。

あの炎をくぐれ

目次
あの炎をくぐれ!
あのボスに手をだすな
放火魔を追え
黒ベコの突撃
青ッチョの逆襲


SFはまあサイエンスフィクションなわけだけれど、この本に限っては生物フィクションというか、とにかく動物が主人公。
動物同士がテレパシーを使ってコミュニケーションをとり、考え、行動する数々の名場面が読めます。
「あの炎~」「あのボス~」はクロというクールでかっこよい犬、「放火魔~」はボンという色々考えてる警察犬、「黒ベコ~」はその名の通り黒ベコという牛のリーダー(超格好いい)、「青ッチョ~」も青ッチョというイルカがそれぞれ協力しあったり考えたりしながら騒動をおさめていく。
「動物ちょっといい話」でした。

20060208読了 図書館

プリンセスの義勇海賊

冒険好きのプリンセスと彼女を守る義勇海賊が愛と勇気で大活躍? お姫様が敵国の王子を救うために戦いを挑んだ相手はゾンビを操る美貌の魔女! 懐かしき未来小説。


正統派ジュブナイルの香り漂う“なつかしき未来”にあるボーイミーツガールもの。
戦争か平和か、微妙な空気が流れる国々のなかで、ある後天的魔女が起こしたクーデターに自ら突っ込んでいくプリンセス
・レイティアが素直で猪突猛進でカワエエ(*´д`*) それに対する海賊ラシルはモットー「9割準備で1割実行」な醒めてて現実的少年。どうみても尻に敷かれまくりです。ありがとう(ry
親父というより老人の域にさしかかってるグループも、愛すべき海賊たちも学生達も、とにかく笑顔と握手が似合う雰囲気で大好き。
「突撃(タリ・ホー)!野郎ども、獲物は目の前だ!」
「だから、きみたちも、ヨハン・ベック学舎を可愛がってくれたまえ!」


独特の造語も楽しく、表紙絵のように柔らかく、夢と希望いっぱいな時間でした。
ちょっとグロい箇所もあるので苦手な方はご注意を。

そして懐かしい名前!ヨミ・クーリエ社!!舳先舵手!!

20060207読了

厭世フレーバー

突然、父親が失踪。14歳のケイは陸上部をやめて新聞配達、27歳のリュウは急に家長の意識にめざめるが-。家族という不可思議な関係の崩壊と再生をポップに描く。


青春ツユダク小説「太陽がイッパイいっぱい」の三羽さん新作。
連鎖していく家族それぞれの視点で描いた「これから」の物語でした。
帯には「俺がかわりに殺してやろうか──父親が失踪。全力疾走のはてに少年は血の味を知った──」
とかあるけど違うって!そっち方面の話じゃないって!そっち方面で探してた人にも、そっち方面を避けて探してた人にも不親切!文藝春秋め!

各章それぞれ14歳次男(家族関係がこんがらがってて厳密には違う)/17歳長女/27歳長男/42歳妻/73歳実父、が親父の失踪を機に、いろいろ思うところがあるわけですよ的時間のなかを凹んだり浮かんだりしている。
全体を通してみると、破天荒で型破りな親父像がうき彫りになってくる。親父章がないところも、結局消息不明なところもGJ。かえって親父の親父たる所以がわかって可笑しい。
14歳次男/17歳長女/73歳実父の章がよいですなー。

20060206読了 図書館
【2006.02.06】 そのほか
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劇場の神様

舞台に神様が降りて来る日は、
奇跡が起きる――。
極上のユーモアと物語の巧みさに酔う小説集。


スメル男」が大好きな原田さん中短編集。最近エッセイしか出してない(気がする)ので久しぶりです。2002年の本なんだけどね。
ただ過ぎていく19の春(脳内)を思い起こすノスタルジー「ただの一夜」、中学時代の夏の鮮やかな思い出「夏を剥がす」、気がついたら六十を過ぎて人生をつい振り返ってしまう秋「夫の眼鏡」、唯一の中篇/神様は確かにそこにいる「劇場の神様」の四篇。じんわりと心を解きほぐしてくれるような適温のお風呂のような一冊でした。
特に「夏を剥がす」「夫の眼鏡」がスキダー!

20060205読了 図書館
【2006.02.05】 そのほか
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覚醒少年

透視能力を持つ高校生・霧元透は、非合法探し物サイト「エクスプローラー」の依頼を解決し、日々の食い扶持を稼いでいた。ある日持ち込まれたおかしな依頼のせいで、透は自分の力に関わる事件に巻き込まれるが……。


富士見ヤングミステリー大賞<奨励賞>受賞作。
表紙絵のオッドアイが気になって購入。実際オッドアイであるという描写はなく、普通目なのでしょうけど透視能力駆使中って感じでよいですね。
それにしても相変わらず富士ミスはどこへいこうとしているのか…ミステリー文庫なのに……。
特殊能力を持った少年少女がつっかかってくる敵組織とアクションバトルしちゃうよ!な話。特殊能力とはいえ感覚増強のみなのでそれをいかに使うかの戦略もあるので結構面白い。
ツンデレヒロイン@パット使い/響ちゃんと孤独を愛するはずなのに少年/透くんの組み合わせがよいですねー。前払い!前払い!(*´д`*)アハァ
そして
 ,、_,、
 l ゚(・)゚l クマ-!
 lづ"/)
 .l/),,)
普通にエクスプローラーがらみの事件で続編があるのだろうけど、「サイケデリック・レスキュー」とかでありそうな学園救出モノとかそういうのもしてほしいクマー
あと超回復はやりすぎだクマー

20060205読了

死ぬまでの僅かな時間

女を誘拐し、地下室の檻の中に全裸にして監禁する。そして上部に吊されたナイフが…。連続猟奇殺人事件には「ルール」があった。ゲームクリエイターを目指した男の企みとは。


bk1はてな「相当の本好きと自負される方のみ回答お願いします。」で薦められていた中で気になった本。
一応ミステリなんだけど、謎とか謎解きとかそういうのはもう二時間ドラマ「混浴温泉で密室殺人!」並にどうでもいい。大事なのは混浴シーン「死ぬまでの僅かな時間」のみだ。犯人≒探偵の女性との対話シーンはその神経がわからんが妙に心に残る。

20060205読了 図書館
【2006.02.05】 ミステリ
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少年エスパー戦隊

ふしぎな超能力を持つエスパー少年の次郎と、友だちの亜矢子は、ある日、なぜだか、なぞの男たちにおそわれました。その男たちは、エスパー少年や少女をつぎつぎにゆうかいしているという話です。なぜ?何のために?


創作子どもSF全集第三弾。
題名の通り(このシリーズはこればっかりだ)少年少女なエスパーたちが戦隊を組んで敵と戦っちゃうぞな話。全部丸々使って序章だけ!みたいな潔さがある。
なんせ仲間捜しだけでおわっちゃうからw
基本的なテレポーテーション/読心術/透視/念動力はわかるんだけど、超天才が入るってのが新しい(ような気がする)!ラスト仲間も結構意外でかわええ(*´д`*)
面白いけど非常にものたりないのでちょっと調べてみたら、角川文庫版がもうちょっと長く戦っているらしい。(こちらで見ました)

20060204読了 図書館
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  • あひる
  • 国産SFとラノベとミステリ
    マンガはたいていコミクス派

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    ・イっちゃってる
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    ・学園(寮だとなおさら)
    ・誘拐
    ・メガネ

    kawano55(アットマーク)hotmail.com

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