読んだ本の感想覚書。ツッコミ・補足・トラバ等歓迎です。
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突如世界中に出現した『塔』と巨大生物群により、日本もまた東西に分断されていた。
1960年代まで文明の後退した西日本東部辺境・南兵庫で、川中島敦樹は高校に通いつつ防災団の一員として活動する。
同級生でもある仲間たちと異形の敵から街を守り、やがて来る人類再起の日を待ちながら――。


ガンパレに似てるとかディバイデット・フロントと似てるとか色々言われてますが「少年少女が」「よくわからない人外な敵と」「寄宿舎っぽい生活の中で」「闘うよ」とかありがちなテーマで似てるからイクナイとか言われても、「先に書いたもの勝ちかよ!」となるわけで。それぞれの良いところを楽しめればいいんじゃない?

で、バシレイスはどこが良いかと問われれば敦樹とサリサリのプチ百合っぷり多脚砲台パリカリアをはじめとする人間側の装備類と、危険と隣り合わせつつもいかに戦っていくかのジレンマ、うって変わって年齢らしい日常のこまごました場面、と答えます。
今回のテーマになっているファンタズマとの戦いとは一段落ついたわけですが、まだまだ謎は残っているし、戦いも終わらない。
続きの待たれるシリーズです。
瑚澄遊智さんのイラストもサイコウ。下巻の巻末の設定資料で更にわかりやすいです。

20050131読了.
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七回死んだ男
[bk1]

どうしても殺人が防げない!?不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎(ふちがみれいじろう)老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは!時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。


これは面白い!
「神のロジック 人間のマジック」の巻末著者インタビューで、「西澤といえば七回死んだ男と言われる」というような話を読んで、そんなに面白いならと期待して読んだらもう期待以上!これなら確かに「西澤と言えば」と言われても仕方ないですよ。
何回も生き返る、というわけでタイムループものですが、何故、とかそういうのは「体質」の一言で終わり、あとはじっくり謎解きを楽しむ(読者が)。
文体や話の進むスピードもすっきりしていて読みやすく、読後もすっきり爽やか。だれかれ構わずおすすめしたくなる本です。

** あとがきから読もうとすると、ネタバレ部分が目に入ってしまうかも…

20050131読了.
【2005.01.31】 ミステリ
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吾輩は魔法探偵。魔法杖で失せ物を探してしんぜる。ある日、大仕事が舞い込んできた! 思い出の大阪万博会場へ、美人秘書を連れて出張ぢゃ! 詩人探偵・鈴木大切が大活躍する、風味豊かな小説。


題名やあらすじは探偵っぽいけどミステリではなく、のんびり小説。
探偵してるけど成功してるようには見えない(笑)
文体は懐古調、けどインターネットとかでてくるあたり、現代の話のようです。あの世の人たちがでてたり化け猫(のようなもの)がでてたり大阪万博に行ったり酎ハイともつ煮で飲み食いしたり。
ひたすらホノボノ、のんびりしてる話。
毒気抜かれた。

20050130読了.図書館
【2005.01.30】 そのほか
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からくりアンモラル

ペットロボットを介した性と生の目覚めを描いた表題作のほか、タイムトラベルした少女が自我と老いの認識を獲得する「あたしを愛したあたしたち」など8篇を収録した性愛SF短篇集。


「西城秀樹のおかげです」ではっちゃけ百合エロSFっぷりを堪能させてもらったわけですが、この「からくりアンモラル」では百合分というよりSM分が多目になってます。SMというのはやはりS側とM側の心のつながりが重要(だと思われる)わけですが、その分心理描写重視の、リリカル性愛SF短編集というラベルを貼ってみました。タカノ綾さんの絵柄とぴったりですね。少女っぽさといい、どこか無機質で虚ろな雰囲気といい。
ひとつ選ぶなら「あたしを愛したあたしたち」。タイムトラベルをモチーフにエチく始まったのに、ラストはしんみり、少女小説ならではの潔癖感とあいまってとても透明な読後でした。
この短編集はSFマガジンを含むあちこちの雑誌で書かれた短編を集めたものなのですが、掲載誌によって行為の描写のレベルが変わっている(ように見える)のがなんか楽しかったです。

20050130読了.図書館

【2005.01.30】 SF
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魑魅魍魎はびこる異界、大学研究室-。変態する助教授、擬態する講師、形態に怯える学長…。研究に研究を重ねて自らが研究対象になってしまった「死人と狂人たち」を本格的に描き出した問題作、あるいは笑説!


`;:゛;`;・(゜ε゜ )ぶはっ!
愛すべきバカミスです。変態助教授バカウケ。
なんか違うところに力入りまくりで、更にそこが面白いわけで、ミステリとしてはバカでいいと思います。「そりゃないだろっ!」とか突っ込みたい気分のとき読むと最高にイケルはず。
てゆか、胎書房て。

20050129読了.図書館
【2005.01.29】 ミステリ
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ここはどこ? 何のために? 誰によって? 荒野のただ中にある謎の「学校」に、犯人当ての実習で幽閉された6人の子供たちが立ち上がった。待ち受ける試練。驚愕の企み。そして1人の新入生が登場し…。


いわゆる「麦の海に沈む果実」+「葉桜の季節に君を想うということ」。
もともと学園もの(しかも寄宿舎!)がツボな私。独特の雰囲気で始まり、独特の設定、トンデモ理論をはさんでラスト、すべてが伏線だったとわかった時の衝撃!「あたしはステラ・ナミコ・デルローズ。いま十一歳で~」「ぼくはマモル・ミコガミ。いま十一歳~」の繰り返しが効いてて、切なくて寂しかった。

20050128読了.図書館
【2005.01.28】 ミステリ
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東京の中心に魔物出現!? 急行した美鎖たち四人は、六本木の巨大複合ビルに誘い込まれる。敵は魔法使い? それともテロリスト? 魔女を復活させるコードが発動し、高層ビルは異世界と化す! 閉じ込められた嘉穂は、たったひとつ残されたハンドヘルドPCを武器に敵に立ち向かうが…!?


嘉穂タンキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
と、まずはお約束で叫んでおいて。
イラストの宮下さんは巻を重ねるごとにうまくなっていきますね!嘉穂ちゃんカワエエ。表紙の表情なんてもう!
ヲタネタ満載(らしい)の今作、「ネタっぽい」ところを検索するだけでも楽しいです。分解魔っぷりも炸裂(もっとして!もっと!)して、作者もたたみかけかたとかこれでもかこれでもかという程で、いや、嘉穂タン分堪能しましたっ。
っていうか、終わってないから!今回は構成も入り組んでいてちょっとわかりにくく、伏線投げまくりですね。早いとこ続きを書いてもらわないことにゃ。
で、ジギタリスの器は「弓子タン」ということでよろしいか?(読み間違えてました)
こよみ→美鎖→弓子→嘉穂ときたから、次は聡史郎メインでしょうか?

あとがきから先に読もうと思わないこと!後ろからページはめくらないこと!

よくわかる現代魔法jini使い感想リンク集

20050128読了

[READ MORE...]

医師、小学生、老人、OL…連続無差別殺人の容疑者は失踪中の少年だという。事件から四年後、唯一生き残った梢絵は、男が自分を襲った理由をはっきりさせるため「恋謎会」に調査を依頼した…。


一言で言うと「ずりーよ!」です。
なんだかミステリ作家の「脳内トリック談義」みたいな雰囲気です。
何年も前の事件を、当事者が一人いるのみで現場検証もせずロジックだけで解決しようという一冊。
まあいわゆる安楽椅子探偵ばっかりなのですが、ひたすらトンデモ理論・一見普通・後出し情報が入り乱れて他とは一線を画してます。
イっちゃってますよ。
関係ないけどすごい名前の人たちだなあ。

20050126読了.図書館
【2005.01.26】 ミステリ
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探偵伯爵と僕

新太が探偵伯爵と出会った夏、親友がトランプの謎と共に次々と行方不明に。彼等は新太とともに秘密基地を作った仲間だった。そしてついに新太に忍び寄る犯人の影!


現代世相を切り取ったような一冊。
小学校高学年~中学校あたりで読んだらかなり衝撃的かもしれない。
ミステリィ(←ここではあえて)としての筋立ては結構どうでもいい感じで、子供としての大人観、社会観、命をつなぐための食事、などなど「もう遊んでばかりの子供ではいられない」背伸びしたい年頃にぴったりかと思う。
最後の章、さらに過酷などんでんがえしでさらに驚愕。物語とわかっていながら、空恐ろしくなってしまった。
「ハムスタ」「ハンバーガ」等森節はなかなか馴染めないけれど。

20050125読了.図書館

12歳の秀介は、同級生の優希と虹果て村にある別荘で夏休みを過ごすことになった。虹にまつわる7つの言い伝えがあるのどかな村で密室殺人事件が起こり、2人は事件解明のため、おとなも驚く知恵をしぼる…。


まさに子供のためのミステリという感じ。
「子供主人公」「事件は少なめ」「妙なこじつけのないロジック」でもちゃんと本格ミステリしている。同級生と田舎でまったり夏休みな感じも心地よいです。
村の伝説とか虹とか少年の初:推理小説とか、いろいろ中途半端になってしまったみたいなのが寂しかったけど。

20050124読了.図書館

医者の診断ミスで妻を傷つけられた元新聞記者の松野は、医療過誤をテーマにしたノンフィクション執筆を思いつき…。大学病院の実態を克明に描き、来る日本老人社会の究極の解決法まで提示する医療ミステリーの傑作。


なんというか”熱い”小説。
著者が医者らしく、医療用語バリバリ使ってどこまでフィクションなのかわからないところが怖い。
しかし高齢者医療・ボケ・少子化対策・勤務医/開業医の実態・ナースの立場・医療過誤・麻酔医の葛藤・医療裁判・ついでに恋愛ととにかく次から次へとテーマが現れるものだから風呂敷がたたみきれずに最後ばたばた無理矢理解決させてしまったのが残念…!
もっと絞り込んで(それこそ松野さんのように)書いてもらえればもっと深くなったのでは。

20050123読了.図書館
【2005.01.23】 そのほか
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星野台小学校5年1組の翔太たちは、探偵クラブ「51分署捜査1課」を結成した。いくつかの事件を解決し、ついに、町のはずれにある悪魔の巣窟のような屋敷にまつわる数々の怪しいウワサの真相を確かめるべく探険することに!


ミステリーランド7冊目。子供向けレーベルということでか、殺人事件らしい殺人事件があまりなかったのですが、これはしっかり『ミニ新本格』。とんでもないトリックを使った謎を堪能しました。
それよりも「ダメと言われればしたくなる」だのクラスには一人いるうんちく王だの、KAZ対タキゾノキヨミ(彼女一人だけがフルネームのカタカナだということも)の夫婦喧嘩だの、なつかしい光景がたくさんあって、ホノボノしながら読了。

20050122読了.図書館

優秀な魔導師の家系に生まれながら、魔法が大の苦手な12歳の少年“サジュエ”。
ある日、おじいさんの家に遊びに行ったサジュエは、偶然本箱から「赤い本」を見つける。
四冊の魔導書とサジュエを取り巻く強烈かつユニークなキャラクターたちを通し、少年の心の成長を スピード感あふれる筆致で描いた壮大な冒険ファンタジー!


本屋で「日本にもこんなファンタジーがあった」とかえらく壮大なPOPがあって気になっていたのが、図書館でみかけたので借りてきました。色々あるじゃんといいたいがそこはまあ出版社の考え方の違いだろうし。
あまり上手とはいえない文体と描写だけど、慣れればサジュエの成長が気になってページを繰ってしまう。「日本人が書いたんだなー」と思われる箇所には所々ふきだしてしまった(名古屋弁をしゃべる部族とかね)。
かなりいきあたりばったりだし、ポコッと都合よくでてくるキャラが多すぎるきらいもあるけど、「願う心と考える力」物語の中心となる気持ちが熱くて爽快でした。

20050121読了.図書館
【2005.01.21】 そのほか
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首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する―著名な彫刻家・川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。三転四転する謎に迫る名探偵・法月綸太郎の推理の行方は―!?幾重にも絡んだ悲劇の幕が、いま、開く。


このミス2004第一位作品。というわけで久しぶりに法月さんの本を読みました(雪密室以来…いや、一の悲劇以来?)。
なんていうか「綸太郎氏ヘタレになったね」「法月警部ものわかりよすぎ」みたいな?
でも伏線のはりかたやアレがソレでどうだった、とかいうのはやっぱり上手いと思うしすっきりした。まあ読者が大オチに気づけるかというと……難しいかな?

最後のほう、『石膏像は目を開けていた!』とか言われて『ええっ、父が目開け石膏像のために娘惨殺!?』とか反射的に思ってしまった……時系列がぜんぜんあわないのに(笑)

20050120読了.図書館
【2005.01.20】 ミステリ
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猫の身体に乗り移れる能力を持った6年生の智己は、町内で発生した女子児童襲撃事件を猫になって調べることにした。昨年の誘拐未遂事件と同一犯というのだが…。


思わずツッコミをいれたくなる設定の話を、また上手に着地させてしまうというすごい技を持つ西澤さんの新作。
レーベルにあわせて主人公は小学生、舞台も小学校。「なぜか」猫に乗り移れるようになった主人公(ネコ時)と犬ピーターのふれあいが切なく優しく心地いい。
謎とそれを取り巻く状況を通じて、主人公の気持ちも変わり、回りも変わっていく。
アドベンチャー部分も面白かったけど、猫になってそこらへんをうろついてる部分が一番好きだ!ねこだいすき。

20050119読了.図書館

暗闇で部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる回るゲームを始めたところ、忽然と五人目が出現した! でもみんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。――古い豪壮な屋敷に、後継者選びのため親族一同が呼び集められたのだが、後継ぎの資格をもつ者の食事にのみ毒が入れられる事件や、さまざまな怪異が続出。謎を解くべく急遽、少年探偵団が結成された。もちろんメンバーの中には座敷童子も紛れこんでいるのだが……。


読ませるなあ!小野さんは伝承を扱った話が似合う。
いきなり現れる「5人目」に、食中毒事件、沼をめぐるいきさつと続々と不吉な事件がおこるのに、どれもなんかほのぼのしてしまうのは、田舎にある昔からの大きな家、そしてそこですごす夏休みという眩しく懐かしい何かがあるからではないかと。
頼りになるはずの『くらのかみ』は『味方かなんかよくわからん』がまたそれが『伝承たる妖怪』っぽくてスキダー。

20050118読了.図書館

バイティング・ザ・サン
[bk1]

永遠に人間に奉仕するロボットたちに守られた、労働も病も死さえもない理想都市にひとり牙を剥いた少女がいた。真のユートピアの姿とは? タニス・リーならではの独創性と色彩豊かなファンタジー性をそなえた異色のSF大作。


てかてかしたジェリービーンズのように人工的でジャンクな世界。ロボットとアンドロイドに何もかもしてもらい、なんだかわからないけれどとにかく周りにあたりちらしたいエキセントリックな少女、『わたし』が可愛くてしかたない。享楽的で驕慢で、美しいもの、美味しいもの、綺麗なもの、わくわくするものが大好き。華やかでジャンク用語交じりの訳文も素敵だ。
ペカペカの前半を終えて後半に入ると、がぜん印象が変わってきて1冊で2度おいしいというか。
イラスト(小岐須雅之)もぴったり。美しい一冊です。

20050118読了.図書館
【2005.01.18】 SF
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ヴィクトリカの存在の謎の一端が明らかに!?
数十年前、王国ソヴュールに風のように現れ、政治を裏から操った一人の錬金術師がいた。その名をリヴァイアサン。生死不明のまま歴史の舞台から去った彼の手記をヴィクトリカは図書館塔の中から発見する。


巻を増すごとに近づいていく一弥とヴィクトリカの関係(*´▽`)ハァハァ しかしこの先3巻で言ってた通り一弥と別れるとなるとこれがまた切ない……。
4巻まできてようやくアブリルちゃんとご対面です。三角関係……とはちょっと違うけど。
今回もヴィクトリカの灰色の脳細胞(違う)が堪能できてよかった。かわいいとかフリル分とか甘いもの分だけじゃないくて、苦いものとか歪んだものも大事だよね。ちゃんと靴型パイプ置き使ってて(*´▽`)更にアハァ

そして挿絵(武田日向)がすばらしい~!数、質ともに大満足。
カラーもモノクロも何もかも素晴らしい!表紙の透け感、ドレスのフリル具合、表情、何度見てもため息ものです。
そして栞が3巻の着物ヴィクトリカでした。ワーイ!

あとがきもいつも通り彼女とゆかいな仲間たちで面白かったです。いつかエッセイだしてほしい。

それはそうと!
「Girl's Guard 君の歌は僕の歌」「赤×ピンク」などが重版されるそうですよ!
「赤×ピンク」は発売当時に買えましたが、ガールズガードのほうはブックオフを巡ってようやく発見したものだったなあ……。
すごく好きなシリーズ(になってほしい)なので、これで売れて続きが刊行されると……いいなあ……。
(あっ、ガールズガードはカラー口絵ですごいネタバレしていますので、口絵はカバーなどに挟んでおいて読後見ることを激しく推奨します!!)
記事元:のべるのぶろぐ
記事元:モノグラフ

桜庭一樹オフィシャルサイト:http://sakuraba.if.tv/

20050116読了.

仲間の裏切りで死線をさまよった男・孔濤羅。裏切り者たちが権力を掌握し、最愛の妹までが殺されていた上海で濤羅は復讐の剣を執る。仇は五人。凶悪無比なサイボーグ武芸者達を相手に孤高の剣鬼は魔都上海を駆ける。


シスコン兄様が仇討にまわる話。ちょいエロあり。公式見たら、エロゲなはずなのに「設定」「キーワード」が武術に関することばっかり(笑)それにしても青幇とか言われると「蒼天の拳」がよぎって仕方ないや。
ストーリーの骨格はどろろなんかと同じで「失くして分割されたものを戦って取り返す」話。シスコンっぷりはともかくとして、兄様カッコイイです。内容のほとんどがアクションシーン。流れるようななかにも要所要所に楔がさしこまれてるような、ぞくぞくするような描写でした。カコイイ。
でもこの薄さなら、分冊しないで1冊にしてほしかったよ……。

20050115読了.

人気TVアニメ、冲方丁により待望の小説化! あなたは、そこにいますか──謎の問いかけとともに襲来した一体の敵、フェストゥム。平和そのものだった竜宮島の生活は、実は偽りのものだった。世界の本当の姿が明かされるとき、少年、真壁一騎は人型巨大兵器ファフナーに乗る──。


ファフナーといえば飛浩隆(呪界のほとり)なんですが(いや、モトネタはあるとしても)。でもってテレビ版も見てません。冲ファンなので買ってきました。何十話もかかるアニメをノベライズというからいったいどれだけの厚さになるんだろうと思っていたら、ものすごく(冲ちんイメージ)薄かったです。びっくりした。
内容は、(一見)普通の学生がロボットに乗って地球を守るよ、なガンダム(見てないけど)とかエヴァ(見てないけど)とかガンパレ(未プレイだけど)みたいなよくあるアレ。
ただし、2章に見られる「載ってるときの主人公の心の動き」が怖い!サイコホラーで角ホから出せそうなくらい怖かった!
少年少女たちの心のうごき、ありかを示す言葉がどれもぴたっとはまっていて、あれだけで終わらせるには勿体無い!
全体的にやはり「アニメあっての外伝」という位置づけだから回収されてない伏線がありまくりで、どうあっても続きをかいていただかないことには!
しかし冲ちんもカオスレギオン終わったとはいえまだマルドゥックもあるし忙しそうだ……奥様にどうにかされないといいけど。

20050115読了.


[READ MORE...]

デビュー作『そして夜は甦る』が第2回山本周五郎賞の候補となり、2作目の『私が殺した少女』で第102回直木賞を受賞した原リョウの沢崎シリーズ。待望の最新刊。
銃声が2発。1発は容疑者に、もう1発は彼を庇おうとした刑事に当たった。事務所を閉める大晦日に、沢崎が巻きこまれた新宿署地下駐車場での狙撃事件は思いがけぬ方向へ展開する。


……かっこいい!
9年ぶりとは思えないほど存在感のある探偵・沢崎さんシリーズの第二部。「余計な金はもらわない」「何だかんだ言って虎穴にはいりまくり」「頑固でかたくなだけど、クールに徹しきれない優しさ」っぷりは健在です。ハードボイルド万歳。
第一部のレギュラー・錦織警部や橋爪さんがでてこないのでちょと寂しい。しかし例の「図に乗るなよ、探偵」は健在。カコイイ。渡辺さんの過去も垣間見えたり、映画ライブラリー(筒井康隆読んどいてよかった)、興信所おねえさんの恋などなどコネタも楽しめました。
いつもより薄いせいか、あっという間に終わってしまったのが寂しい。
過去作も読み返して我慢することにします。とりあえず文庫化を待ちます。

沢崎シリーズ
「そして夜は甦る」
「私が殺した少女」
「天使たちの探偵」
「さらば長き眠り」(すべてハヤカワ文庫JA)

20050114読了.図書館
【2005.01.14】 ミステリ
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僕のクラスで連続消失事件が発生。僕は4番目の被害者に!といっても、なくなったのはもう授業でも使わないたて笛の一部。棟方くんの絵、ニワトリ、募金箱、そしてたて笛が姿を消すという事件が起こっている。この不可思議な事件を解決してみないかと江戸川乱歩好きの龍之介くんに誘われ、僕らは探偵活動を始めることにした……


これは面白い!
ミステリといえば謎解き場面が最大のクライマックスだけど、そこんところが『存分に』楽しめました。
殺人事件ではない、いわゆる「日常の謎」と言われるタイプなわけで、小学校5年生の主人公たちがやいのやいのといいながら推理をすすめていく。イラストとあいまって、のほほんとした空気が漂い、なつかしくほほえましく読了しました。
本当の小学生が読んでも楽しめるだろうなあ。

20050113読了.図書館

鍾乳洞の奥に隠されていたとてつもない宝!? 5年生の夏休み、洸は祖父の住む茶木村で過ごすことになった。アサギマダラの生息地で自然豊かな村には、山を守る「テツ」がいるという。そんな村に開発の手が!


トンデモ系ジュブナイル。
夏休み・少年の冒険・風変わりな子供・わかりやすい悪役・博識なじいさんとかつてのジュブナイルを構成したものがつめこまれていて、なつかしく切ない雰囲気です。
「辺境の村に隠されたお宝」なんてものも登場して子供心をくすぐりまくりですが、値段は2100円と子供の懐に厳しいです(あっ!大人が買って与えればいいのか)。
他にもいくつも仕掛けがしてあって、「こどものための」ミステリですね。
* あとがき「わたしが子供だったころ」を先に読んではいけません

20050112読了.図書館

ボランティアで児童虐待の電話相談をしている秋生。彼女自身、かつて育児ノイローゼになりかけていたところを保健婦に救われたという過去があった。人はなぜ、幼い子供を虐待しなくてはならないのか―そんな疑問を抱く秋生のもとにかかってきた一本の電話。それをきっかけに、彼女は恐ろしい出来事へと巻き込まれていく―。


濃い!規定量の2倍以上で淹れたコーヒーに砂糖をこれでもかこれでもかと入れたように苦くてどろりと甘ったるい。
牧野節は少なく、非常に生真面目に虐待描写や気狂い描写が記され、読みすすめるにつれてどんどん重い枷を肩にのせられていくようです。重い。苦しい。
主人公、秋生の思いが切ない。耳の聴こえない母鳥──。

20050111読了
【2005.01.11】 そのほか
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19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウは迷いながらも、話にのることにするのだが…。


いやはや作者の手の上で踊らされまくってしまいました。
第一章はスウ視点、第二章は令嬢視点から第一章を語り変え(ここまで上巻)、第三章からはそれぞれの立場からの続きが語られる。どんでん返しの連続で、読みながら「うお」とか「ええ」とか呻いていました。ハーレクイン(読んだことないけど)のような昼ドラのような愛憎劇なんですが、核が百合ってびっくり。
それに、舞台が19世紀半ばのロンドンなわけですが、まさにその時代を描写している感じがして、これが2004年刊行ってことにびっくり。
っていうかこれがこのミス海外1位ってまたびっくり。ミステリって感じでもないし百合百合してるのにー。(百合好きだけどさっ)

20050110読了.図書館

【2005.01.10】 そのほか
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魔宝士見習いのトパァズは、性格最悪、生活力ゼロの師匠、美貌の天才魔宝士ルキウス・ディタリアに手を焼きながらも楽しく暮らしていた。ある日生活費の工面のため町に出かけた彼女は、すさまじい火柱を目撃する。街の中心部、ルシティニシー大橋に駆けつけたトパァズは、燃え上がる炎、雪崩をうつ人波、阿鼻叫喚の修羅場のなか、禁忌の属性魔導を使うテロリストと対峙するのだった!
 これが、大陸一の苦労人、のちの「背徳のトパァズ」の孤立無援の戦いと放浪のはじまりだった!


どうやらデビュー作「サウザント・メイジ」の続編らしいですが、前作を読んでなくても問題なしです。前作を読んでいたほうがこの時点では楽しめそうだ、とは思いますが、読んでしまうと賢者さま登場のインパクトがないのでは?などと無駄な心配をしてしまったり。
漫画界出身だそうで、なるほど記号を使ったりと文体はコミックっぽいです。キャラクタも、一芸(のみ)に秀でた生活能力ゼロの師匠と苦労人な弟子とお約束なりに変形技が効いてる!
タイトル通り、旅な話なわけですが、さらっと書いてある通り過ぎるだけの場所にもちゃんと土着な匂いがしていて気持ちがいいです。
次巻も買えたら(……)買ってこようっと。

20050109読了

鳴瀬玲人は久しぶりに行った学校で正体不明の少女、浅槻憐と出会う。彼女はなぜか玲人に対して「自分に近づくな」と言う。果たしてその真意は……。孤独に生きようとした少女とフツーの少年のピュア・ストーリー!


書評サイトさんで推してたので購入したまま積んでたのを思い出して(アワワ)読みました。
ヤングサンデーっぽいイラスト(シギサワカヤ)と同じテイストで、いい意味でラフな中にゴツゴツした原石が混じってる感じで、好きなタイプです。
座敷わらし型ボーイミーツガールものツンデレ風味。
出会いの形は典型でも、憐の刑罰はキッツイな~。玲人の脳天気さとお節介さで世界が変わっていくさまが切なく愛しい。
っていうか最後の編集部のページが寒すぎ…!
「主人公だけが知らない急に現れた少女」とか「主人公だけに邪険にする」とか超ありがちなボーイミーツガールのストーリー展開なのに……。

絵師さん公式サイト:海底温泉

20050108読了

銀座の学院を訪ねた小学生の弓子は、魔法使い・ギバルテスに襲われる。魔法で過去へ飛ばされたこよみは彼女と共に強大な敵と戦う事に!? 黒ネコの幽霊の秘密とは? 弓子の杖に封印された魔女のライブラリとは?? クリスマスショッパーが起動した伝説の夜。100年の時を越え、戦いが始まる!!


『一ノ瀬弓子クリスティーナはパンツをはいてない。』から始まる衝撃的な始まりから、誰があそこまでハートウォームなラストを思いつくでしょうか。
古典魔法を華麗に操るお嬢様キャラ・クリスティーナちゃん(カラー口絵の頬染める姿が意味深でかわええ)、てゆか最初から最後までぱんつはいてないんですが。
あちこちに置かれた過去名作のパロディらしきものもきちんと意味を成していて読みやすいです。
今作では「ガーベージコレクター」ではめっきり影の薄かったこよみちゃんが大活躍。お嬢様も年若いけれどちゃんとお嬢様で、硬質なライバルぽさがよいですね。パンツはいてないもいいですが、ラスト近く『世界はすでにわたくしのものですわ』のセリフが大好きだ~!
黒猫かたまりが生きていたこと買い物に行っていたはずの聡史郎が家にいたことなどタイムパラドクスが発生していることは間違いないだろうけどお嬢様の友達関係などとにかく次巻を待つしかないのが嬉しいですな。
次は嘉穂タン分が増えていると嬉しいです。

「よくわかる現代魔法 ゴーストスクリプト・フォー・ウィザーズ」感想リンク集

20050107読了

日曜日、達彦は街でふたりの“自称魔女”に遭遇する。美鎖と弓子の魔法バトルに巻き込まれた達彦は、スプレー缶を片手に街中かけずり回るハメに! ガーベージコレクターが渋谷に降臨する時、全ての記憶は失われてしまうのか!? タイムリミットは午後5時!!


あと書きみたんですが、これってもしかして今回の視点・達彦くんの始まってんだか終わってんだかわからない恋物語?
1冊目で解説しておいた多数のコンピュータを使って色々やっちゃおうなストーリーとからめて結構スピーディーに展開です。
てゆか、主人公(のはず)のこよみさんは?更に存在が薄くなっていたり。嘉穂ちゃんの扱いには割と満足です。勿論もっと活躍してもいいけどさ!

「よくわかる現代魔法」「よくわかる現代魔法 ガーベージコレクター」感想リンク集

20050107読了

自分を変えたい! こよみは、現代最強の魔法使い・美鎖の弟子になった。ドジで発育不良なこよみだが魔法の才能は有るみたい……でも、魔法は変に発動してしまい、魔物も出てきて大騒動!


表紙絵で回避しててごめんなさい。
All You Need Is Kill」の桜坂洋さんデビュー作です。
文体はまさに!ライトノベルらしいライトノベル調で、キャラクタ造形もつるぺたロリドジっ娘に巨乳つき完璧スタイル天然美女な『姉』、しっかり者の弟、優等生な同級生に委員長と定石どおり。
その上で古典ギャグとコンピュータ用語がいい塩梅にちりばめられていて快作!
やっぱり金タライとバナナの皮はお約束だなあ~。
主人公(だと思うが影が薄い)のこよみは「セーラー・クエスト」ののりこを彷彿とさせるなあ。私はネラでゲーマーで分解魔の嘉穂タンが好きです。かわええ。

ひっそり隅っこのほうでこよみと聡史郎カップル(じゃないけど)を応援中~~。

追記:どっかで見た事ある絵師さんだと思ったら、好き作家:伊東京一さんの「黒闇天女にご用心 ビンボー神は女子高生!? 」の絵師さんだったのか~!納得。すっきり。


「美鎖先生のよくわかる現代魔法講座」

20050107読了
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  • あひる
  • 国産SFとラノベとミステリ
    マンガはたいていコミクス派

    ◇◇個人的ツボ◇◇
    ・時間ループ
    ・頭のいい少年が悪巧み
    ・イっちゃってる
    ・陰陽・妖怪とかそういうやつ
    ・学園(寮だとなおさら)
    ・誘拐
    ・メガネ

    kawano55(アットマーク)hotmail.com

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