読んだ本の感想覚書。ツッコミ・補足・トラバ等歓迎です。
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1位「象られた力」飛浩隆/ハヤカワ文庫JA *

属性:SF・描写・言葉・世界
もうね、この五感をゆさぶる描写にはやられっぱなしです。布教用+自分用に2冊買ったのに結局2冊とも人に貸してしまった…。

2位「ブラックロッド三部作」古橋秀之/電撃文庫

属性:オカルト・吸血鬼・混沌
いったい何年前の本じゃって話ですが、今年読んだもので。
ありとあらゆるものを詰め込んだ突っ走りっぷりが最高。
俺様最高。

3位「博士の愛した数式」小川洋子/新潮社

属性:数学・愛・記憶
やっぱり愛ですよ、愛。
読んでる間幸せであたたかかったなあ。

4位「銃姫」高殿円/MF文庫J *

属性:魔法銃・乳・旅
魔法の言葉が綺麗で、語られるセリフに命がこもっていて、切なくてヤバいです。日本語って素敵だ。

5位「Alice」川崎康宏/電撃文庫 *

属性:クマ・クマ・クマ
クマに始まりクマに終わる。いや、アリスちゃんもすごく好きですけど。ゲーマーも好きですけど。ゲラゲラ笑ってスカっと終わる。楽しかったなあ。

6位「All You Need Is Kill」桜坂洋/SD文庫 *

属性:ループ・SF・パワードスーツ
ぎりぎりに飛び込んできた一冊。

7位「チョコレート・アンダーグラウンド」アレックス・シアラー/求龍堂 *

属性:チョコレート・地下組織・砂糖ネズミ

8位「キマイラの新しい城」殊能将之/講談社ノベルズ *

属性:バカミス・コスプレ探偵・憑依

9位「下妻物語」獄本野ばら/小学館

属性:ゴシックロリータ・ヤンキー・友情

10位「刀京始末網 ヒツジノウタ」森橋ビンゴ/ファミ通文庫

属性:刀・愛・諦念

*印は2004年刊行のもの
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【2004.12.27】 マイベスト
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All You Need Is Kill
[bk1]

ぼくらはループする。このクソったれな恋と戦場を――
敵弾が体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。出撃。戦死。出撃。戦死。ループが百五十八回を数えたとき、煙たなびく戦場でひとりの女性と再会する……。ケイジは絶望的な戦況を覆し、まだ見ぬ明日へ脱出することができるのか!?


非常に密度の濃い小説でした。
リプレイ(K・グリムウッド)・ターン(北村薫)などでおなじみ「時間ループもの」。ループ具合はほぼ2日間隔。ただし戦時中。
死ぬことも逃げることも不可な中で、何度となく繰り返される戦いの中で、ケイジがとった行動と思い。ひたすら経験値をあげたあとの先達たちとの人間関係。戦場の牝犬と呼ばれる人とのやりとり。
決して長いとはいえないページ数のなかで、これらのことを過不足なく(長くしようとすればいくらでもできた中で)描写しつくしたところがスゴイ!
最後はただ、苦く、切なく……。余韻も最高。
「ジャケット」と呼ばれるパワードスーツ着用のもとで、いろいろ兵器の名前(らしきもの)が出てくるけれど、描写の中で読み取れるので私のように戦争ものに詳しくなくても読めます。
イラスト(安倍吉俊)も文章によくあっていて、表紙の目つきの悪さがいいなあ~。
自信を持って、おすすめです。

SD文庫「All You Need Is Kill」公式ページ
All You Need Is Kill 感想リンク集

薔薇の名前/ウンベルト・エーコ/東京創元社

手に入れてはや10年。まだ読めていません。
〈骨牌使い(フォーチュン・テラー)〉の鏡/五代ゆう/富士見書房

タロットに似た占いをする少女。でも語りかえることで運命をかえられれば、という考え方が気持ちいいなあ。「十三」として戦いに身を置くことになったけど、もっと占い師としてのアトリもみてみたかった。
登場人物の言葉にも力がこめられているような格好いい本を読めてよかった。
京極さんの本。

「姑獲鳥の夏」
「魍魎の匣」(←一番スキ。みっしり)
「狂骨の夢」
「鉄鼠の檻」
「絡新婦の理」
「ルー=ガルー 忌避すべき狼」まで読みました。
あの厚さの8割は薀蓄だと思っています。


童話物語/向山貴彦/幻冬舎文庫

ため息がでるような美しい世界。色鉛筆で丁寧に丁寧に色を重ねていって描いた絵のように、暖かくて優しい。想像力を総動員させて読みたい。何かに変われる。明日なら。心の澱が浄化されるような、すがすがしい読後でした。
すこしずつ、すこしずつ、かたくなだったペチカの心が解けていくさまは、涙モノです。

「ドラゴンファーム」シリーズ/久美沙織/早川文庫JA

題名に惹かれ、表紙イラストに引きながらもなんとか購入したもの。
「竜」っていうと、「孤高の戦士」とか「神の化身」とか2枚目的イメージがあるけど、ここにでてくる竜たちは3枚目かな??でもやるときゃやるよ~!ってのがカッコイイ。
主人公フェンフも健康的で好感が持てるし、個性的な竜たちも含めた家族も大勢、にぎやか。
威厳のあるおばあさま、家長のイメージそのままのお父さん、とらえどころのない兄、優しくまめなお姉さんたち、へたれなんだか微妙なフェンフ、それに牧場を手伝う牧童たち。みんなしっかり家族です。
全3巻、一丸となって走りぬけてます。

全てハヤカワ文庫JA
ドラゴンファーム1 竜飼いの紋章
ドラゴンファーム2 竜騎手の誇り
ドラゴンファーム3 聖竜師の誓い(上)(下)
鳥人計画/東野圭吾/新潮文庫

スキージャンプを題材にしたミステリー。
『踏切りのタイミング、空中姿勢、風圧、筋力、あらゆる要素を極限まであの男に近づけよ』
登場人物がみなひたむきで、一生懸命なところが大好きな作品です。とくに主人公?楡井さんのかわいさは絶品。
イメージはコーチ:峰岸徹、翔:ケイン・コスギ。

百グラムのステーキほどの頬肉/草薙渉/『白昼夢』(集英社文庫)収録

こっちはテニス中の出来事というか短編。
『ありえねーよ!』と叫びたいが面白いのでやめておく。

マンガなら、
オフサイド/塀内夏子/マガジンKC
数々の名場面は心の宝物です。同じ作者の「フィフティーン・ラブ」も好きだ。大好きだ。

熱血少女・木戸美弥が入学した全寮制の学園に、奇怪な事件が続発する。寮内での自殺未遂に始まり、セクハラ教師の死、風紀委員の失踪、巨大な牙を持つ怪物の出現。学園に迫り来る邪悪なものとの、美弥たちの戦いが始まった。


女学生版「呪禁官」ぽい。『吉屋信子が伝奇小説を書いたら』と本人があとがきで語るとおり、【姿も心も超絶美少女】お嬢様、【あたしに触ると怪我するけど美少女】ツッパリ、【今が楽しけりゃ何でもいい】活発少女、【小動物みたいなかわいさ】内気少女と女の子カタログかという程女の子分が多い。かわいい。うれしい。
架空の」苛めに打ちひしがれ、詩を朗々と読み上げる巨乳美少女(ただしデカイ)とか炎を憎むあまりに炎に囚われちゃう小役人とか、善→悪への変遷も読みどころ。
勧善懲悪美少女戦隊(隊じゃないけど)堪能しましたっ!
あーおもしろかった!
エグ度やグロ度も薄いので安心です。

国際都市横須賀で人の記憶を変える裏家業にいそしむ若く美しい女性・摩周美冴とその息子・誠人。
美冴の命を受け標的の許に乗り込む誠人。
仕事が済んだかに見えたその時、第二の襲撃者が現れ……!?
これが凄絶な死闘の幕開けだった!


某所で「登場人物は全員病んでいる」「14歳のセーラー美少女母親が廊下で授乳シーン←ネタバレではないけれど、伏せたい気持ち」「真性の痛々しさを満喫した」だの言われていてつい買ってしまった。

第一章を読み始めて。
「ママ、ママ言うなあ!」

コレに尽きます。
巨乳でスタイル抜群で頭がよくて口がうまくて完璧超人ママと、口を開けば「ママ」な息子。さらにカレー好き大食いつるぺたロリっ娘。ほんと、全員病んでいるよ……。感情移入できそうな人が一人もいないよ!
文体は「ママ」息子の一人称なわけだけど、「ママ」がウザイし所々に挿入される過去の書籍やマンガの題名やら名場面やら。これも一応意味は合ってるんだけど唐突すぎてウザイ。今さら蹴りたい背中て。
記憶操作、女子高生授乳(言うほど萌えもしなかったが)と美味しそうな素材はあるのになあ。

イラストはステキー。(おっぱい!おっぱい!

しかし最近の電撃はシリーズ化前提、というのが多すぎる!
これもまあ一冊で読めるけれど、なんか消化不良な部分が残るし、大仕掛けに伏線を張ろうとするとどうしても長くなってしまうんだろうけど、シリーズものならシリーズもので、「1」とか「上」とかつけてほしいなあ。「ダビデの心臓」でも思ったけど。続くんなら買わなかったよ。
ぼくらは虚空に夜を視る/上遠野浩平/徳間デュアル文庫

『ブギーポップ』と双璧をなす(んだろうと思う)「ナイトウォッチ」シリーズの始まり。戦記、ってのは違う気がするけど。
青春してた現実、と思っていたほうが実はにせもので、実は本体は戦闘機のコアとして戦っていました、と。この現実?の意識と戦闘機としての意識とが激しくいれかわり、入れかわりする箇所が凄くわくわくした!

次点は「推定少女(桜庭一樹)」、「800(川島誠)」、「スメル男(原田宗典)」

三月、七日その後のハナシ
[bk1]

半年前、三月は七日に恋をした。実の妹の七日に。今も消える事のない欲望の炎が燻っている。
 半年前、七日は三月に恋をした。双子の兄の三月に。未だ自分に触れてくれない事を寂しく思う。
 次第に募る苛立ちを隠せず、孤立していく三月と、戸惑いながらも小さな幸せをかみ締め、順応していく七日。
 そんなすれ違いの中、七日がある男子生徒から告白され、その事実を知った三月は思いきった行動に――。不器用な二人が紡ぐ、拙く切ない恋のその後。


切なくてもどかしくてどうにかなりそうな小説群を読ませてくれる作家買い作家、森橋ビンゴさんの新刊。
「あんな」終わり方をした話の続編なんて作れるんかいな、人気が出たから編集部がごり押ししたんじゃないのなんて邪推してしまったけど、心配などどこ吹く風、至極まっとうな続編でした。
新登場人物は3人。三月と七日を中心に凹んだりどきどきしたりほっとしたり、ビンゴ節を堪能させていただきました。
七日のかわいさ(方言含む)、三月の内にこもる変態(褒めてます)っぷり、真希の苛立ち、新キャラ赤坂くんのとらえどころのなさ、どれもが愛しくてたまらない。
まだまだシリーズ続いてほしいんですが、どうなんでしょうか。

今月資金繰りがかなり苦しくて、昨日の時点で所持金4000円(食費含む)。こりゃ本は来月に持ち越しか…orzと落ち込んでいたところにお小遣いをもらったので買えちゃいました。
買えてよかった……!神様ありがとう!

大学のオカルトスポット探検サークルの六人は、山間部に佇む「ファイアフライ館」へ、今年も肝試しに向かっていた。そこは十年前、作曲家でヴァイオリニストの加賀蛍司が演奏家六人を惨殺した現場だった。事件発生と同じ七月十五日から始まる四日間のサークル合宿。昨年とちがうのは半年前、女子メンバーの一人が、未逮捕の殺人鬼"ジョニー"に無残にも殺され、その動揺をまだ引きずっていたことだった。ふざけあう悪趣味な仲間たち。嵐の山荘で第一の殺人は呪われたように、すぐに起こった―。大胆にして繊細。驚きに驚く、あざやかなトリック!


お約束のように「館モノ」(当然地図・館に関する曰くつき)で「閉ざされた嵐の山荘」で「殺人」ですよ。
ストーリーはお約束の通りすすむわけで、味付けが「ロートレック荘事件筒井康隆)」と「ハサミ男殊能将之)」かな?
前者、「この視点の持ち主は、人物表で言うと誰なのか」というのはたまに見るけれど、後者、「読者(と殺人者)だけが真実の性別を知っている」というところが斬新。そこがトリックを見破るミソになるわけだけど、前者は「普通に読んでるとある一定の人物が影薄すぎ!」なところでぼんやりわかるけど、後者はわからなかったなあ。
よそのサイトさんを見てみると、「登場人物のイニシャルが全員共通点がある佐世保左内=S.S、平戸久志=H.H、大村宰=O.O等)」ことから、「松浦千鶴=C.Mのみ不自然偽名ではないが、『登場人物として』何らかの作為を認められる性別詐称」という推理?を働かせられる、とはいうけどトリックとしてはアレな気が。
とにかく、すっかりだまされた、というわけです。

20041222読了.図書館
【2004.12.22】 ミステリ
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星虫/岩本隆雄/ソノラマ文庫

 10年寝太郎。っていうか、キャラもですが作者も寝すぎだー!
中高生にぜひ読んで欲しい一冊。私も高校の時にファンタジーノベル版をよんですすめまくったクチ。
「努力」とか「友情」とか一歩間違うとクサくなってしまうけど、ぎりぎり大丈夫じゃないでしょうか。「夢はかならずかなう!」前向きな気持ちになれます。

やっと90番台……しかし抜かしてきたものが結構あるから年内はやはり微妙か……。ガクリ
陰翳礼讃/谷崎潤一郎/中公文庫

出会いは高校時代の国語の教科書だった。昔の日本家屋には翳が作る趣がある、と。そして闇の作る艶めいた美しさ。
衝撃をうけて文庫版を即座に購入しました。それから何度も本棚を変えて私の手元にあります。
羊羹の、蒔絵の、白飯の本当の美しさを垣間見せてくれる文章に、これでもかというほど艶を感じます。

「私を殺した犯人は誰なんだ?」欧州の古城を移築して作られたテーマパークの社長が、古城の領主の霊に取り憑かれた!?750年前の事件の現場状況も容疑者も全て社長の頭の中にしかない。依頼を受けた石動戯作も中世の人間のふりをして謎に迫る。さらに、現実にも殺人が!石動はふたつの事件を解明できるか。


アハハハあー面白かった。
本格・ミステリ・名探偵すべてにハテナがつくけど、エッセンスはちゃんと押さえてる。それなのに笑っちゃう。
初登場時にはたしか「名探偵」だったはずの石動さんもどんどんどんどん「名」の字がとれてヘタレていくさまがおかしい。アントニオにも負けてるよー(笑)
誇り高き騎士、エドガー様の生き方、適応力の高さ、観察力の鋭さにもいちいち感嘆しきり。
殊能さんでしか読めないこの感覚、楽しませていただきました。

20041220読了.図書館

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【2004.12.20】 ミステリ
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嵐が丘/エミリー・ブロンテ

先日衝撃の最新刊が発売された「ガラスの仮面」Σケ 勹||| 
マヤちゃんが「嵐が丘」を演ったのがこれを読んだきっかけだったと思います。
読んだのは高校の時だから結構前のことだけど、「辛辣」という単語を読んだら「=ヒースクリフ!!!」
おまいはパブロフの犬かというくらいの直球条件反射でした。
文字通り「イメージした本」。
また読みたくなってブックオフで探してきました。名作が100円て嬉しいような寂しいような。まあそれだけ普及しているんだということにしておく。



太陽がイッパイいっぱい

汗、恋、喧嘩、ツユだく大盛り!
工事現場で働きながら、もがき苦しみ笑い転げる青春真っ只中男たち。第8回小説新潮長篇新人賞受賞作。


おもっしぇー!(新潟弁)
とつい方言丸出しになってしまう読後。いや、本編は関西弁だけど。
なんというか生活という根っこがバリッと張れてるのだ。主人公をはじめとする「マルショウ解体」の全員が個性的で等身大。
それがあっちぶつかったりこっちぶつかったり、ぐしゃぐしゃにからみあったりしながら成長していくさまが痛快で爽快でした!
あーすっきりした。

20041220読了.図書館
【2004.12.20】 そのほか
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事業失敗の責任を押しつけられ嫌気がさし、商社を辞した駒井健一郎。元新聞記者で衆院選に立候補する、健一郎の親友にして恋敵の天知達彦。2人は理想とある目的とを胸にコンビを組んだ。軽やかに、爽やかに描く選挙青春小説。


関係ないけど「ダイスを転がせ」ってオザケンの歌にあるんだけど、「やるなら絶対勝て」「やらなきゃ悔いが残るだろ」とか結構雰囲気似てる気がする。ので勝手にテーマソングにしておく。まあこっちのほうはネコっぽくてルラルラしてるけど。

主軸に選挙活動を据え、脇を数々の秘密で飾り、34歳、遅れてきた青春小説といった感じ。
天知の青臭い正義感、政治論も嫌味がなくて心地いい。
天知と健一郎、二人をとりまく人間関係がけっこうわかりやすく、次々と起こる難題もハードルがかなり低く見えてしまったのが悲しいけど。なんていうか、偶然続き?
でも裏を返せばストーリーは一貫していて読みやすく、すっかり入り込んで読んでしまいました。

そしてネタバレ感想を一言。

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【2004.12.19】 そのほか
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子どもの王様は実在した!? ショウタの親友トモヤはつくり話が得意だ。団地の外側には何もないとか、団地に住む魔女の話や残虐非道な子どもの王様の話だとか。だがある日、トモヤが言うとおりの姿かたちの男を目撃し…。


戦隊シリーズ、町の人、見ると怒られたTV番組、大人には解らない子供の社会。かつてそうだった自分や級友を思い出してまったりしてしまいました。
家族と自分。結構重いテーマだけれど、子供ならではの正義感とめんどくさがりさとお気楽さでストーリーはすすんでいく。大人の存在感が薄く、説教臭くないのがいいなあ。
「ミステリー」よりも「かつて子供だったあなたと」のほうに比重が多く寄せられていると感じました。
今の子供が読むとどう思うんだろう?

20041219読了.図書館
バッテリー/あさのあつこ/角川文庫

硬いなあ。かたくなまでに自分を貫く巧。それをとりまく友人たち。もう大人だと、自分の気持ちはこれ以上なにも変わらないと信じていたあの頃。硬くて厳しくて痛くて、目が離せません。
巧にはいつまでもバッサバッサとねじふせていてほしい気もする。
玩具修理者/小林泰三/角川ホラー文庫

人形→おもちゃ→玩具な感じで。
短い中にも、ぎゅっと凝縮された怖さと不気味さと乾いた感じ、現実との「ずれ」感が、奇妙な魅力になってます。スプラッタ(流血)入ったホラーですので、ご注意を。
知らない間にシネマ化されてたんですね。てゆか修理シーンとかどうしたのかしら。

個人的には同じ本に収録されている「酔歩する男」のめくるめく感のほうがすきなのですが。
カレーライフ/竹内真/集英社

ああもうカレー食べたい。これから読む人は、まず「今日はカレーを食べよう」と準備をしてから読んだ方がいいです。
出てくるカレーのことごとくがおいしそうなこと!!!!物語の原動力、ラフテーカレーはいつか作ってみたいな。
登場人物もほとんどがいい人で、カレーとの約束、祖父との約束をかなえていくさまは読んでて気持ちがよくなる。

毒物と病原体と電波が飛び交い、病理が精神に取り憑き、社会を膿ませ、肉体を侵す20世紀。100年間の瘴気が収束したかのような猟奇殺人の続発は、「病人」たちの仕業か? 恐怖の奇病を描く長編ホラー小説。


痛い痛い痛い怖い痛い。読んでるだけで痛い。
「炎上疥癬菌」「リーライト・ユズナ症候群」「多舌歯症」なる病原菌や症状が次々と現れて、架空なんだけど明日になったら実は誰か罹患してるんじゃないかなんて妄想をしてしまう。夢にでそう。
病のほかにもカルト・洗脳・陰謀と内容も密度濃く、ラストまで一気になだれこんでいきます。面白かった!

20041216読了.図書館

【2004.12.16】 SF
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「アリソン」シリーズ/時雨沢恵一/電撃文庫

表紙、口絵、デザインが素敵だ!
冷静なヴィル、無鉄砲なアリソン、なんか気の毒なベネディクトさんが思いっきり動きまわって爽快爽快。このシリーズのキモ?飛行機シーンは特に気持ちいいし格好いい。ヴィルとアリソンの関係も甘すぎず冷めすぎずの間隔がちょうどいい。
あとお約束のあとがき。

アリソンシリーズ
「アリソン」
「アリソンII 真昼の夜の夢」
「アリソンIII(上) ルトニを車窓から」
「アリソンIII(下) 陰謀という名の列車」

四方八方田んばだらけの茨城県下妻。そんな田舎で浮きまくりのバリバリロリータ少女・桃子は、大好きなお洋服欲しさに始めた個人販売で、これまた時代遅れなバリバリヤンキー少女・イチコと出会う。見た目も趣味も全く違うこの二人。わかり合えるはずはないのに、やがて不思議な友情が芽生えて…。ギャグぶっちぎり!思いっきり笑ってほんのり泣ける爆走青春ストーリー。


あはは、面白かった!労働と醜いものを嫌い、退廃と美学を尊ぶロココなココロ(本文より)満載なロリータ主人公・桃子の一人称で綴られる日々。装いと一致するような言動を遵守し、なにもかも自分の美意識に照らし合わせていくさまが潔くて美しい。(いや、ほんとにこんな人がいたらただジロジロ見るだけで終わりそうだが…)
対するイチコも、「自分の」美意識に沿って生きている様は似たもの同士なのかもしれない。
クスクス笑ってほんわか幸せになれて、かっこよさまで学べちゃう、ステキな本でした! 多分文庫本買う。

20041215読了.図書館
【2004.12.15】 そのほか
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インターネットの海にひそかに書き込まれた犯行宣言。あでやかに桜咲く2001年4月、東京を爆弾魔が跳梁する。怒りと悲しみに突き動かされ漂泊する犯人を、京介は捉えることができるのか。建築探偵シリーズ第2部完結!


もう買わなくなったシリーズだけど、やはり図書館にあると読んでしまう。
というわけで、建築探偵桜井京介の事件簿としての第二部が終わったようですが、第二部ってなんだったんだろう……。第一部が「未明の家」~「原罪の庭」、ここまでで主な登場人物の人となりと、おおまかな過去があきらかになったと。で、「美貌の帳」~「失楽の街」が第二部だけれど、最初のうちは「第一部が蒼がらみだったし、第二部は京介がらみ?」と思っていたがそうでもないらしいし。ほんとなんだったんだ。
内容に関しては、「建築の薀蓄」と「京介・蒼に対する過保護っぽいかかわり」と「ちょっと電波」と「政治臭」。
続きは昔書いたシリーズネタバレ含むバカ話。



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【2004.12.14】 そのほか
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ここは魔法少年育成センター/久美沙織/EXノベルズ

売れセンで例えると和製ハリーポッター、実のところは久美版「呪禁官(牧野修)」な「ここは魔法少年育成センター」シリーズ。さらになるしまさんのイラスト効果で「少年魔法士」の勇吹、「不死者あぎと」の牧師さん、「プラネットラダー」のかぐや、バンビちゃんなどもついでに思い出す。とりあえず主人公・瑛蘭くんはそれなりにすれててそれなりに素直で、感情移入できて更にいい奴なのです。
でもって彼と同室のナルシスト・琴野くんがいつもおいしそうな紅茶を淹れてくれるのがうらやましい(そこだけ)。

なぎら☆ツイスター/戸梶圭太/角川書店

閉塞した田舎町で、東京から来たヤクザがこの町で紛失した一千万円を探す……。
相変わらずのおもしろさ。「異文化遭遇笑い」など、笑いたっぷり。クール(に見える)な主人公・桜井が将棋に執着をみせるところもなんだかツボにはまって大笑い。
始めは小人数から始まるけれど、だんだん人数が増えるのに比例してストーリーもスピードアップ、迫力アップ、ハチャメチャ度アップと、ぐいぐいぐいぐい読む人を惹きつける力はさすがです。

五つの人格を持つ多重人格症の探偵・小塚原万僕の下に、「自分の本当の父親を捜して欲しい」という少女が現れた。依頼への強烈な妨害の中、めまぐるしく変化する人格を駆使して、敢然と調査を進めるが…。


まず、探偵が五重人格5つの人格(セラピスト・探偵・おばさんチックな女性・元気な小学生・喧嘩っぱやい渡世人風)。依頼人と話をしていても、調査にでかけても、聞き込みをしていても、人格がかわるかわる。かわりすぎくらいにかわりまくる。その時の狼狽ぶり、諦観ぶりがおかしい!
普通に(笑)調査への妨害もあるが、人格交代の妨害(?)がすごすぎ。ハードボイルドなのに、おかしい!!
それぞれの人格も味があって素敵だ~。シリーズものにしてほしいくらい。

実は2読目だけど、忘れて楽しめました。ごちそうさま!

20041212読了.図書館
【2004.12.12】 ミステリ
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PROFILE
  • あひる
  • 国産SFとラノベとミステリ
    マンガはたいていコミクス派

    ◇◇個人的ツボ◇◇
    ・時間ループ
    ・頭のいい少年が悪巧み
    ・イっちゃってる
    ・陰陽・妖怪とかそういうやつ
    ・学園(寮だとなおさら)
    ・誘拐
    ・メガネ

    kawano55(アットマーク)hotmail.com

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