読んだ本の感想覚書。ツッコミ・補足・トラバ等歓迎です。
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ハイウェイ惑星/石原藤夫/徳間デュアル文庫

惑星開発コンサルタント社の調査課に属するヒノとシオダは、今日もあちこちの惑星を廻って摩訶不思議な大宇宙の神秘と驚異に触れるのであった……、な話。
まさにSF(サイエンス・フィクション)を地で行くような短編集。ハードSFとされるジャンルなんだろうけど、私のようなぬるい文系SF読みでも大丈夫でした。
奇想天外なのにちゃんと筋が通っていておもしろい。ヒノとシオダのかけあいもほのぼのしていてかわいい。
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バイティング・ザ・サン/タニス・リー/環早苗訳/産業編集センター

労働も病も死さえもない理想都市で、進化しつくした人間がどう生きるのか。シリアステーマなのに、美しい世界観と美しい主人公のエキセントリックさに翻弄されっぱなし。

マンガだと
「鋼の錬金術師」荒川弘
「ダークグリーン」佐々木淳子
重力ピエロ/伊坂幸太郎/新潮社

「陽気なギャングが地球を回す」「オーデュボンの祈り」「アヒルと鴨とコインロッカー」などなど、軽妙な文体とキャラクタで大人気な伊坂さんの本。どれもおもしろい。
この本は重いテーマだけれども、軽さとミステリと電波がいい調子にミックスされていてすんなり入ってくる。構成も巧みでがしがしと読みすすまされてしまった。お父さんかっこいいなあ。お母さんかっこいいなあ。兄弟っていいなあ。
99%の誘拐/岡嶋二人/徳間文庫

この本を初めて読んだのが確か小学生くらいだから、15年位前かな?
だからここで書かれているパソコンはかなり古いものだけれど、それはまったく関係なく読める。っていうか当時も今も「やっぱパソコンってカッコイイ!」とかつい思っちゃうわけで。
岡嶋二人は「ひとさらいの岡嶋」と呼ばれるほど人をさらいまくったわけですが(笑)、犯人とそれを追いかける側の頭脳戦がまた楽しいんだよなあ。岡嶋二人の全著作のなかでも、1,2を争うほど好きな本です。(ちなみにあらそってるのは「そして扉は閉ざされた」「チョコレートゲーム」「焦げ茶色のパステル」)
デュオ/飛浩隆/早川文庫JA『象られた力』収録

「誰かが誰かを殺した」
ストーリーはミステリっぽく進んでいるのに、音符を読んでいるような、リズムを読んでいるような、コンサートホールの雰囲気を読んでいるような気分。
読むだけで音楽の持つ幸せ感、高揚感を体感できます。
素晴らしい!
リングテイル/円山夢久/電撃文庫

魔法を使うのに、言葉を紡ぐのではなく(無言というわけでもないけど)絵をイメージする、というのがめずらしく、おもしろい。読みながらどういう魔法なのか、どういう状況なのか、イメージしやすいのがよかったなあ。
妖怪画談/水木しげる/岩波新書
続・妖怪画談/水木しげる/岩波新書
幽霊画談/水木しげる/岩波新書

昔から鬼太郎(漫画版)とか好きで、この本は高校のとき出会った。
古今東西、数々の妖怪たちがフルカラーで登場。ちゃめっけのあるもの、怖いもの、不気味なものと個性豊か。文も絵も水木先生の思いがたっぷりつまっていて、更に妖怪好きになることうけあい。

小説なら「しゃばけ」(畠中恵)シリーズかな。
家鳴がかわいい。

リミットは水没するまでの5時間
洞窟に閉じ込められた調査隊が危ない!「贖罪」の思いを胸に、単身、救助に向かった青年を襲う「殺人者」の恐怖。
史上最年少24歳3ヵ月!江戸川乱歩賞受賞作



属性:ケイビング(洞窟探検)・贖罪・著者近影

まずいきなり、著者近影にびびった。綿谷さん以降、なんでこんなに著者の写真がでっかくなったんだろう…。講談社ノベルズ(こっちも講談社だ!)の「冷たい校舎の時は止まる」でもびびらされたし、最近の風潮にはついていけませんわ。顔で売ろうってわけでもないだろうに。
そしてまた、視点のずれに戸惑う。途中で「あれっコレ誰だっけ」な人物がもつれあってからみあって「まあいいか」で読みすすめる。
題材にケイビングを選んだことは面白かったと思う。更にリミットつきで閉じ込められた(あまり臨場感はないけど)中から、前進→危機→解決→前進 のサイクルが畳み掛けるように連なっていくあたりはハラハラドキドキ、選評にあるようにB級映画を見るようでした。
全体に流れる動機付けのモチーフがいい話で終わったのがよかったなあ。

20041121読了 図書館
【2004.11.21】 ミステリ
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ブライトライツ・ホーリーランド/古橋秀之/電撃文庫

派手!派手!派手!
冒頭の戦闘シーンからそりゃもうすごすぎ。だって重機動で巨大な如来さまの法輪型光背ジェネレータが回転だよ? 袈裟が偵察飛行装備になっちゃって装甲までしちゃってもう。
本編の方も最悪最凶に俺様、神様だ~。わははは。
人工精霊、霊魂に吸血鬼、神に仏に天使に式神。古今東西怪しげなものがつめこまれて、その中でロマンス風ありカニバルありのごった煮風。
「ブラックロッド」「ブラッドジャケット」「ブライトライツ・ホーリーランド」ケイオスヘキサ三部作、まごうかたなき快作でした。ごちそうさま、満腹。
あしたのロボット/瀬名秀明/文芸春秋

あたたかくて、うらやましくて、ちょっぴりせつなくてやりきれなくて、でもあたたかい世界。
アシモやアイボからもう一歩すすんだ未来の話たち。
ありうべき未来、ロボットと共生できるのか、どう共生していくのか。
倫理観や孤独観までひろがっていく人間とロボットとの関係。
未来がアトムやドラえもんで描かれたような世界になるのなら、こういう過渡期を経たい、と切望した。
SFっていいよ!!
「銃姫/高殿円/MF文庫J」

銃姫
[bk1]

かつて人間はその愚かさゆえに神の怒りにふれ、魔法の力を奪われた。しかし人々は、魔法を弾丸の形に封じ込め、銃器で使うことを思いついた。かくして再び戦乱の時代が訪れた。そのさなか、14歳の主人公・セドリックは、二人の少女と共に「あるもの」を探す旅に出る。本格ファンタジーシリーズ、今ここに開幕!




魔法を扱ったライトノベルは数あれど、魔法の言葉の美しさでこの本の右に出るものなし。
天然系巨乳おねえさま、ちょっとつっけんどんな微乳少女、素直で優しい少年とツボどころもばっちりです。
『心よ、届け。弾丸のように』 何度読んでも泣ける・゜・(ノД`)・゜・
風が吹いたら桶屋がもうかる/井上夢人/集英社文庫

風が吹いたら桶屋がもうかる

牛丼屋でアルバイトをするシュンペイにはフリーターのヨーノスケと、パチプロ並の腕を持つイッカクという同居人がいる。ヨーノスケはまだ開発途上だが超能力者である。その噂を聞きつけ、なぜか美女たちが次々と事件解決の相談に訪れる。ミステリ小説ファンのイッカクの論理的な推理をしり目に、ヨーノスケの能力は、鮮やかにしかも意外な真相を導き出す。


同じストーリー展開の連作短編なのだけれども、それがある種「お約束」でバカウケ。
ヨーノスケの超能力スキーっぷり、それを生暖かく見守る同居人二人。イッカクのぶっとびつつも一応論理的な推理。「いいひと」シュンペイ。
ぼけもつっこみもそろっていて、コメディ映画をみているよう。
おもしろいです。
星界の紋章シリーズ/森岡浩之/早川文庫JA

言語へのこだわりかた、ラフィールのツンデレっぷり、ジントのきまじめっぷりがスキダー。
新作も来年一月。楽しみです。

ペリペティアの福音/秋山完/ソノラマ文庫
タツモリ家の食卓/古橋秀之/電撃文庫
も宇宙っぷりが素敵です。
ハサミ男/殊能将之/講談社ノベルズ

登場人物の一人に医者がいるからですが。
意外性の1冊。サイコっぽいつくりです。
これみよがしにはってある伏線。でもあまりにこれみよがしすぎて、一読目では気づかない。必ず2度読みたくなるのですよ。
あとはなぜかこの「ハサミ男」、魅力的だ。特に2読目は。
封神演義/安能務訳/講談社文庫

訳っていうか超訳らしいですけど、まあファンタジーということで。
個性豊かな神たち(フレンドリー)が宝貝(スペシャルアイテム)を駆使して虐殺したり意図を読み合ったり濃ゆく活躍する話。
上中下と三巻あるのでもうたっぷりおなかいっぱいです。
文学部唯野教授/筒井康隆/岩波書店

文学部唯野教授のサブ・テキスト(文藝春秋)、文学部唯野教授の女性問答(中央公論社)とあわせてどうぞ。
本編のほうはヒイコラしながら読んだけれど、サブ・テキストと女性問答のほうはかなり肩の力を抜いて(というよりげらげら笑いながら)読めます。
あれっ、調べてみたら、「文学部唯野教授の同時代ライブラリー」(岩波書店)というのが出ているらしいじゃない!探してこなくっちゃ。


あと助教授のほうなら↓
犀川創平&西之園萌絵シリーズ/森博嗣/講談社ノベルズ
天魔の羅刹兵 一の巻、二の巻/高瀬彼方/講談社ノベルズ

「カラミティナイト」「ディバイデット・フロント」などで世間をにぎわす高瀬さんの本。

1543年、種子島に伝来したのは鉄砲ではなかった? 最新式兵器「種子島式・羅刹兵」を駆り、怒濤の進軍を開始する第六天魔王・織田信長。羅刹の蠢く戦場で、新たな軍記ワールドが展開する。


鉄砲の代わりに巨人兵器がでてくるところ以外は、普通の戦記もの。戦略や武士道とは、みたいのもあり、おもしろい。武士たちのキャラクターも魅力的だし。(そのかわりイヤな奴は徹底的にイヤだ)
どうせなら、信長が天下取るまで書いて欲しいな~。
イラストはアレですが気にしないように。

近代以降の文学が陰鬱に描きがちだったエゴイズムの陽気な具象化として(?)、女学校エス妄想を描く表題作など、これまでアンソロジーに発表した短編の中から、笑いとエロスがテーマの作品を集成。


日本SF大賞候補作品。属性は百合っていうかレズ・お嬢様・自分内美意識。でもSF。
百合、っていうとなんか女子校で二人はいつも一緒でプラトニックラブ、なイメージがある。レズは+性愛、みたいな。
登場人物はだいたいにおいて「ヲホホ」な美女(自称含む)か、「お姉さま、お許しになって」な美少女(自称含む)。指、言葉、衣装(、お相手w)にこだわったエロスをのせて、宇宙人やらセクサロイドやら地球滅亡の日々が続く。べたつく部分と硬質な部分のミスマッチが最高におかしい。
【2004.11.11】 SF
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鳥取の片田舎に生きる女子中学生・山田なぎさ。父は他界し、母のパート代でなんとか暮らしている。どこにでもいる少し不幸な少女と、自分を「人魚」だと語る、謎多き転校生との奇妙な友情を描く青春暗黒ミステリー。


「Gosick」シリーズでブレイクした桜庭さんの、鬱系統シリーズ新作。イラストは百合風味だけど百合分はなし。
「赤×ピンク」「推定少女」に連なる、「あたしは無力だけど、だからってすんなり従ってやるもんか」な気概が感じられて好きだ。
かなり衝撃的なシーンを小出しにしてくれているのも親切?鬱になるかもだけど。
あとがきは普通でした。
星の、バベル/新城カズマ/ハルキ文庫

言語学者・高遠が、南洋の共和国にて地球外知性がらみらしき騒動に巻き込まれる話。
ひどく硬い印象の、真摯な話運び。高遠も内部に矛盾を多く孕み、最後のコンタクトシーンは鬼気迫る感がとても印象に残る。
侵略SFというよりは言語SFかなあ。
なつこ、孤島に囚われ。/西澤保彦/祥伝社文庫

いわゆる楽屋ネタ?
百合&SM作家、森奈津子さんをモデルに、仲良し(らしい)作家西澤さんが書いた本。
モリナツさんの文体さながら、エロ妄想に妄想を重ねていくさまが抱腹絶倒。いきなり無人島に連れ去られたはずなのにすっかりリゾートしてるし。はっちゃけたキャラが魅力です。
なお、百合描写多目なので、苦手な方はご注意を。
サプリメント戦争/三浦俊彦/講談社

健康のために飲むはずの補助食品にとりつかれて、薬局店主たちが繰り広げる町ぐるみの大戦争の結果は…。この人ってなんでこう面白い本を書くんだろうなあ。もう降参です。
薬局店主、主人公、サプリメント摂り過ぎ、パワーありすぎ。「薬もすぎれば毒と変ず」。両親への「裏処方」、爆笑でした。おすすめ!!!
慟哭/貫井徳郎/創元推理文庫

ええまあアレでソレなんですけど。叙述ものなので何にもかけないんですよね。とりあえずあらすじ書いときます。

連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。
異例の昇進をした若手キャリアの課長をめぐり、警察内に不協和音が漂う一方、マスコミは彼の私生活に関心をよせる。
こうした緊張下で事態は新しい方向へ!幼女殺人や怪しげな宗教の生態、現代の家族を題材に、人間の内奥の痛切な叫びを、鮮やかな構成と筆力で描破した本格長編。



というわけで、読み終わったあとまた読み返すことをおすすめします。
一読目はハラハラ。二読目は"彼"の慟哭ぶりが壮絶なまでに感じられるのですよ。
クビキリサイクル/西尾維新/講談社ノベルズ

密室といえばそれはそれは色々あるのだろうけど、一度目で思いついたのは「雪密室(法月倫太郎)」。でももう覚えてないし手元にもない。というわけで次点のコレ↑。
推薦文が清涼院流水氏ってことで読まず嫌いしててごめんなさい。
面白かったです。
リアルというか非リアルというか、言うなら「箱庭のリアル」。
いーちゃんや玖渚ちゃんがかわいくて目が離せませんよ。
シリーズでは「世界がぐるっとひっくりかえる感」を味わった「クビシメロマンチスト」か、戯言っぷりと玖渚タンの出現回数で「サイコロジカル」が好きです。
十角館の館/綾辻行人/講談社文庫

この設問、ほとんどの方がこのシリーズを選ばれると思いますが、まあお約束ってことで。
というか、初読時は最後の犯人がわかるシーン、わかっていなかった(笑)(→ネタバレ 同じ名前の人もいるんじゃないの~?なんて思っていて「彼=犯人だったのか!」というカタルシスがなかったよ……
館シリーズではやっぱり十角館が一番好きです。
黒娘 アウトサイダー・フィメール/牧野修/講談社ノベルズ

「連続殺人」とくればミステリ小説なんだろうけど、「連続殺人といえば?」と言われて「はいコレです」とは素直に言いがたい。というより思い出せない。
というわけで、SFのほうから選んでみました。
謎の二人組、クールな長身美女アトムとゴシックロリータ全開の美少女ウラン。斧をふりまわして血みどろです。
ストーカーや強姦魔、セクハラ親父、サディスト集団を相手に血みどろの殺戮を繰り返す。
スプラッタや性描写系の牧野節炸裂中なので、苦手な方はご注意。
名探偵なんか怖くない/西村京太郎/講談社文庫

メグレにクイーン、ポワロ、明智がルパンやら20面相と頭脳戦をくりひろげるいう、名探偵だらけのパロディ本。
一応ちゃんとしたミステリになってるのになんだか面白おかしいのは西村氏の手腕かしら。
「名探偵」シリーズと過去の「左文字」シリーズはまだまだ大好きです。
シリーズの残りはあと3作。
「名探偵が多すぎる」
「名探偵も楽じゃない」
「名探偵に乾杯」
オルファクトグラム/井上夢人/講談社ノベルズ

一風変わった、というか今まで読んだことないような世界を書いてくれる作家、井上夢人さんの大作。かつて映像作家を目指していただけあって、読んでるだけで頭のなかで映画が始まるようです。色とりどりの映像の奔流。
匂いを文章であらわす。オリジナリティ溢れまくってます。犯人を追い詰めるシーン、最後の対決シーン、どれも緊迫して面白かった。
何度でも読み返したくなるのです。
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  • あひる
  • 国産SFとラノベとミステリ
    マンガはたいていコミクス派

    ◇◇個人的ツボ◇◇
    ・時間ループ
    ・頭のいい少年が悪巧み
    ・イっちゃってる
    ・陰陽・妖怪とかそういうやつ
    ・学園(寮だとなおさら)
    ・誘拐
    ・メガネ

    kawano55(アットマーク)hotmail.com

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